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はじめに
ヤマノススメ
私が登山するきっかけとなったのは、言わずもがな大人気テレビアニメシリーズである「ヤマノススメ」の影響です。「ヤマノススメnext summit」が放送される前に全シリーズを見たのですが、見終えた頃にはすっかりこの作品の虜。
そんな私は、聖地巡礼の前にとにかく山に登りたくなって、初心者でも登れる山がないか探し始めました。そんな時に見つけた山が、今回訪れた御岳山です。東京都青梅市にある山で、山頂付近には武蔵御嶽神社があり人が賑わう山となっています。
オタクの先回り
そうして初めての山を登り終えて、最新シリーズであるヤマノススメnextsummitを見る準備を整えました。そして、第8話を見たときに、楽しんでいた矢先に初めての感覚に襲われました。
「ん?なんか見たことがある?」と強烈な既視感に襲われました。フラッシュバックする初登山の思い出…。
そうです、私はどうやら聖地になる場所を先回りしていたのです。謎の優越感はあるのですが、なんだか勿体無いですよね。
私もアニメを好きになってだいぶ経ちます。少し前まではどこかに遠出することができる環境にいませんでした。そのため、このような聖地の先回りは全くありませんでした。
最近になって自分の時間がほんの少しだけ作れるようになりました。いろいろ遠出するようになると、こんな聖地の先回り現象が非常に増えましたね笑。この記事を書いている矢先にも再びこの現象に襲われてやるせない気持ちになっています。
そのため厳密にいうと聖地巡礼ではないのですが、私の登山記録をヤマノススメと共に、聖地巡礼としてここに記そうと思います。
ちなみにまた後から知ったのですが、御岳はSSSS.GRIDMANにも登場する聖地になっているようです。一度の巡礼で二度美味しいですね。
今回は、御岳山〜日の出山への縦走ルートになっていて、たまたまみんなとほぼ一緒のルートを辿っていますのでぜひ参考に。
JR御岳駅~御岳山
JR御岳駅~滝本駅まで
ひなたやあおいは、ほのかちゃんの兄貴に車で送ってもらいましが、私はもちろん電車。御岳山に登るためには御嶽駅からバスで麓まで向かい、そこからケーブルカーに乗ります。東京とはいえ御岳はかなり遠いです。まぁ、奥多摩なのでね..。
新宿から乗り継いで青梅線で約2時間で最寄りの駅の御嶽駅に到着します。駅名は「御嶽」難しい方です。
御嶽駅→御岳(バス停)→ケーブル下(バス停)→滝本(ケーブル駅)→御岳山(ケーブル駅)
なんともややこしいです笑。
ケーブル下→滝本と歩くルートはアニメにも登場しています。
滝本駅~御岳山【ヤマノススメ聖地】
滝本駅から御岳駅へケーブルカーを使っていきます。ひなたやあおいは仲良くケーブルでおしゃべりしていましたが、私はもちろん一人。丁度前の便が行ってしまっていたので、先頭でケーブルに乗り込みました。しかし、私が一人で座っているせいで席が中途半端に空いてしまっていてなんだか申し訳なくなってしまいます。山頂へ登山で向かう人を眺めながら、しばらくすると御岳駅へ到着します。
駅を出てすぐに、また一段と澄んだ空気をからだ全体で取り込みます。山を感じることは、生命を感じること。生きているなと実感します。「新たなー景色みたいんだー!」と叫んでやりたいぐらいです。
駅にはヤマノススメのポスターが貼ってあったのですが、今考えればアニメで出るからポスター貼っていたんですね。それでは、御岳山を楽しみましょう。
御岳山到着~武蔵御嶽神社【ヤマノススメ聖地】
武蔵御嶽神社【ヤマノススメ聖地】
御嶽神社へはさらに上へ登ります。かなり長い石畳の階段を一つ一つ踏みしめて向かいますが、疲れよりも2倍の汗。とにかく汗。私が訪れたのは真夏でしたので、標高が高いと言えどかなりの暑さ。これも修行だと思いひたすら階段を登ります。道中には多くの宿場や講の碑を横目に歩いていたのですが、こんなにも標高が高くても普通に栄えていて、山初心者の私にとっては非常に新鮮でした。普通に商店街のようになっている場所もありますので。アニメにも出てきていましたし。
御岳駅から徒歩約20分。武蔵御嶽神社に到着です。
ここからの景色は非常に素晴らしいです。武蔵御嶽神社は珍しいお犬様、すなはち狼を守護としている神社です。秩父の三峰神社も同様ですが、そのため、犬を連れている参拝者が非常に多い印象です。
アニメでもここも参拝しています。さらに裏手に進んだ場所にもアニメに登場するところがあります。
少し話がそれますが、ヤマノススメの風景作画本当に美しすぎます。繊細なタッチに現実と錯覚するような景色には毎度惚れ惚れします。
参拝し終えたら、真っすぐ日の出山の縦走ルートに向かうこともできますが、さらに美しい景色を求めてちょっと寄り道します。
ちょっと寄り道 【長尾平】
境内を降りて、長尾平方面へ逸れるとすぐに長尾平へ到着します。
丁度開けた場所になっていて、きれいな山々を拝むことができるようになっています。まあ、周りには山しかないのですが、山の息吹を感じることができます。ベンチのさらに前の開けている場所にもベンチがあるのでそこに腰かけてみてください。私は、太陽の光を浴びて読書をしていましたが、まさに、光合成をして知識を吸収する植物になっていました。非常に気持ちがいいですが、日の出山への縦走が待っているので、早めに出立します。
御岳山~日の出山【ヤマノススメ聖地】
縦走ルート【ヤマノススメ聖地】
武蔵御嶽神社を降りて、左に向かうとケーブルカーの御岳山駅。右へ向かうと日の出山になっています。道的には道なりにそのまま進んでいくだけなので簡単なルートになっています。アニメでも同じルートを辿り日の出山へ向かっています。
なんとも木漏れ日が気持ちいいです。道中には岩が落下していたり危ない部分もありましたが、特に問題なく進んでいきます。御岳山ほど人も多くなく、逆から来る登山客もあまりいないので、挨拶する場面も少なかった気がします。
あまり標高差のある登りではないため、きついとは感じませんでしたが、山道を長く歩いたのはこれが初めてです。しかし、初めてでも問題ない快適な山道で、非常に楽しかったです。
この鳥居をくぐるともうすぐです。しかし、そのもうすぐが遠い…。これが山登りなんだなと感じつつ、滴り落ちる汗をぬぐいラストスパートをかけます。
歩くこと約1時間。そして、ついに山頂へ到着します。
山頂へ【ヤマノススメ聖地】
丁度ここからのカットがアニメでもありました。
山頂は開けていてとても涼しく、爽やかな風を感じながら体にたまった汗を乾かします。ここにはベンチはこれしか映っていないですが、さらに奥にも座れる場所があるのでそこで読書を再開しました。
しかし、本を読んでいるだけではもったいないと思い、顔を上げると、そこには、見慣れた東京の景色。いつもはビル群に見下されている嫌悪感を感じながら電車に揺られていましたが、今日だけは違います。「私が上だ」と胸を張って見下してやります。
そんな感じで、いつもとは違う視点で景色を眺めていると、ふつふつと湧き上がる日々の生活での悩み。そんな思いを一つ一つ整理しながら時間を過ごします…。しかし、場所を変えても答えは出ない。それを早々に知ると、一つでもいいからと頭から切り離して颯爽と下山を開始します。日々の悩みを山頂において行く。これも山の楽しみの一つだと思いました。
日々の悩みを山頂において行く。これも山の楽しみの一つなのだと思います
私のようにヤマノススメを見て登山を始めた人間が行く低山でも、このような気持ちになることができます。高さはあまり関係がなく、景色が澄んでいるかどうかが重要だと思います。特に私のお勧めは別記事で紹介しています。
【関連:ヤマノススメおすすめ山】
そうして、私のゴールである、つるつる温泉へ向かいます。
日の出山から下山
御岳山からの縦走よりも、下山のほうがきつかったという事実。下山においては、ケーブルカー分を降りなくてはならないので大変でした。御岳方面ではなく、そのまま来た方向に降りてゆきます。
降りても降りても見えてこない出口。いつこの迷路から抜け出せるのだろうかと考えていました。しかし、道中にも見どころはいっぱいあってたのしい下山道中になりました。
日の出山ハイキングコースが出口となり、ここからさらに15分ほど歩くと、日の出町にある、つるつる温泉へ到着します。この1キロの道には、並走して沢が流れていてサワガニなどが隠れているので是非探してみてください。
サワガニって可愛いですよね。この子は私を威嚇していますけど。しょうがないので戻してあげてさらに足を進めます。日も暮れ初めの時間につるつる温泉に到着します。
ゴール 【つるつる温泉】
つるつる温泉は、アニメでは、ほのかちゃんの兄貴が行くという会話だけ出てきていましたね。ここの湯は、名前の通りアルカリ性が強い温泉になっていて、入った後はとてもつるつるの肌に生まれ変わっていました。
中は時間制になっていています。
特に、おすすめは、「夏の露天風呂」です。
なんといっても蝉時雨がきれいで、うっとりと長湯になってしまいます。長い山歩きを振り返ると、11時から15時の約4時間をひたすらに歩いていました。その疲れを癒すために温泉に入る。これほど幸せなことはないと思ってしまいます。
時間制限があるのでそこは気を付けてください。
おすすめのご飯
お勧めは、名物の「赤いうどん」です。とてもでおいしかったです!。
トマトのコクとうどんがマッチしていて最高の風呂上りでした。
帰りのルート
行きはJR青梅線の御岳駅でしたが、帰りはつるつる温泉前からバスに乗り武蔵五日市駅へ向かいます。武蔵五日市駅は、武蔵五日市線という短い路線です。拝島駅がゴールですので、そこから各々帰えるといいでしょう。
ヤマノススメを感じるいいハイキングでしたね。私の山ストーリーはここから始まりました。
そして次の山が待っているのです!(ユーフォ風)
また、武蔵五日市駅からも様々な場所へ行くことができます。次に来たときは、逆に武蔵五日市駅からスタートして、この地域の魅力を感じてください。