競馬初心者が有馬記念へ行く

2021年の3月。ギャンブルに縁もゆかりもなかった人間が競馬に出会いました。
きっかけはお馴染み大人気アニメである「ウマ娘プリティーダービー」でした。1期のスペシャルウィークとサイレンススズカに始まり、2期のトウカイテイオーとメジロマックイーンの物語を見終えて、すっかり競馬の歴史と面白さに魅了されていました。普通の競馬アニメでは私は競馬場に出向くことはなかったでしょう。cygamesの事実に基づく作り込みあってのものだったと思います。
そんな訳で、ウマ娘にハマるとともに競馬をにわからしくdigり始めた私が、最初に目をつけたのはやはり有馬記念。人気と実力の伴った馬が奏でるターフでの物語。そんなたったの2分の走りを見たいと思い、初めての競馬は中山競馬場に出向くことを決めました。
その夢が叶ったのは2023年の有馬記念でした。最強馬のイクイノックスが電撃引退を決め、三冠牝馬のリバティアイランドが出走回避したことで波乱が訪れる予感の有馬記念。正直、実際に競馬場に行くことは敷居が高く感じていました。そのため、入念な調べを経て中山競馬場に向かいました。それでも初めての競馬場は大変なことばかりで..。
ということで今回は、これから有馬記念に訪れる誰かのために、会場での注意点と困ったことを困ったことを紹介します。
①中山競馬場までのアクセス

【中山競馬場】
有馬記念が行われる中山競馬場は千葉県船橋市にある競馬場。
最寄駅は船橋法典駅や西船橋駅があります。
が、私が選んだのは東部アーバンパークラインの塚田駅。当日の入場の混雑を予想して徒歩約30分ほどで着くことができる塚田駅から中山競馬場へ向かいました。
私の入場券の時間は9時10分でしたので、9時に中山競馬場に着くように向かいました。しかし、私の予想は外れて、9時程度なら入場ぐちはまだスカスカでスムーズに入ることができました。朝早くに出向くのであれば問題なく船橋法典駅から向かうことができると思います。私のように深読みしすぎないでくださいね笑。
そのため、最前線や芝生席の確保をしないのであれば入場時間はそれほど攻めなくても問題ないです。
後々後述しますが、席を取らないのであればです。
②入場の時間と、入場に必要なもの

まず、競馬場に入るために必要な「入場券」または、「指定席の入場券」が必要です。
先述しましたが、私の入場時間は9時10分以降の指定でした。もちろんこの時間指定は混雑を防ぐためでしょう。私がチケットを取った時は事細かに入場時間ごとの入場券が販売されていました。
私がこの入場券の存在に気づいたのは、有馬記念も近づいた12月中旬。いつもの調子でTwitterを眺めていると、トレンドには有馬記念の文字が。なんと
「券の抽選結果? だと…」
入場券するにも券が必要とは思わず、慌てて二次募集的なものに申し込みました。この知らせを受けてすぐさまJRAの会員登録を行いました。その後、とても重い回線を潜り抜けてなんとか入場券を取ることができました。立ち見ではなく座ることができる指定席の券はなんと100何倍にもなるのだとか..。まず中山競馬場に入るためにここを潜り抜けなくてはなりません。
【有馬記念当日】馬券の購入

まず、なんといっても競馬の醍醐味はこの馬券でしょう。
有馬記念までの私は、3連単くらいしか券のことを知らなかったのですが、色々種類がありました。そんな私は、やるならガチでというので、1週間をかけて研究して馬券購入に臨みました。
当日、中山競馬場のありとあらゆるところに馬券を購入できる機械があります。しかし、そのほとんどは、会員のキャッシュレス決済の「UMAKA」の機械でした。
普通に馬券を現金で購入する機械はある程度場所が限られていました。もちろん無い訳ではなくて、多くがキャッシュレス決済用のものになっていました。
もちろん私が、「UMAKA」の会員な訳がなくて…。
しっかりどこで馬券を購入できるかは目星をつけて置いてから、色々な場所を散策するのが良いと思います。
また、購入に便利なのが、スマッピー投票という制度。
事前に携帯でどれを購入するかを決めてQRコードを作成し、機械の前でQRコードをスキャンするだけで馬券を購入することができました。

想像にある書いてスキャンするようなものでなくても簡単に購入することができたので良かったです。
【有馬記念当日】席の確保

次は席の確保です。私の入場は9時10分だったと前述したのですが、入ることはできるものの、室内のありとあらゆる椅子は全て埋まっています。玄人はみんな早くきてベンチに自分のものを置いて席を確保していました。
本当に驚くくらいのベンチの数だったんですが..。全部座ることはできません。
終日座る場所は無いと覚悟する必要があります。
フードコートなど、ありとあらゆるところが埋まっていました。

一応席とりはダメらしいんですけどね笑。
この慣習にはびっくりです。
競馬場の席の方は、指定席がなくても芝生席などがありますが、9時時点で全て埋まっていました。みなさん、折りたたみ椅子やレジャーシートを引いて各々が場所を確保しています。
立ち見席の方も最前列は椅子が置かれていますが、有馬記念2時間前くらいまでは広々としたスペースがありました。1.2時間前になると立ち見席では椅子の撤去を呼びかけていましたが、
それまではOK?らしいので、折りたたみ椅子があると良いかもしれません。

また、初めて行くと方向感覚も狂い人も多いので、総合案内所でさっさと会場案内図をもらうのが良いと思います。
【有馬記念当日】有馬記念自体は第11R

有馬記念の時間は15時40分でした。
それまでは暇だなーと思っていたのですが、競馬場では終日レースが行われていて、未勝利戦や新馬戦などを経て11レース目が有馬記念という仕様です。
そのため、朝から馬が走っており、1日いても飽きないようになっています。(お金は減りますが笑)有馬記念後も1レースありまして、取り返そうとする人からの集金体制が怖いな..。なんて思いました。そのため、レースが行われると人が外に集まり、終わったらまた人の波が消えていくというのを10回繰り返すと有馬記念という訳です。
私は10時過ぎから立ち見席の前の方で待機していました。しかし、先述の通り、馬がいっぱい走り歓声が上がるのと、ビジョンに他の競馬場のレースが絶え間なく映るイメージです。そのため、飽きることはありませんでした。椅子がなかったのでとてもきつかったですが笑。
そして10レースが終わると有馬記念。2023年はドウデュースの勝ちで終わりました。私も初めてながらに大声で叫んで楽しむことができました。敷居が高いイメージでしたが、全然初心者でも楽しめる場所です。色々と戸惑いはありながらも、また来ようと思えるエンターテイメントを作っているのだなーと感心させられましたね。
初めての馬券の結果は…

私はタイトルホルダーに軸を置きました。
一頭に単勝と複勝を重ねて買うことを応援馬券というらしく。馬券に「がんばれ!」とつく特別仕様。タイトルホルダーの有終の美を願いました。
他にも細かく買いましたが、結果はタイトルホルダーが意地の3着のおかげで少しだけ帰ってきました。ありがとうタイトルホルダー。お疲れ様です。
実際に見る競馬はとても迫力がありました。
ウマ娘の聖地巡礼も完了です。トウカイテイオーやキタサンブラックが思い出されます泣。