【聖地移住】アニメの聖地で暮らす際の問題解決策を考える~将来設計と経済的問題編~【新卒聖地移住記録①】

アニメ舞台巡り
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アニメ聖地移住の問題点は数多くある

小豆島
聖地移住の例:香川県小豆島より

アニメでの舞台で暮らすこと……それは全オタクの夢です。

ですが、実際に住もうと思っても、様々な問題が隣り合わせの生活になるというのが世間一般の意見です。もちろんそれには私も賛同します。

「仕事は…」

「住む場所は…」

「田舎だと人付き合いが大変って言うし…」

「移住したいけどそこまでの勇気がない」

「今までの家族や友人を置いて行くことになってしまうけど大丈夫だろうか…」

「自分の興味関心の変化が心配…」

ざっとこんな問題点が挙げられるでしょうか?加えるなら、都会住みからのIターン就職・転職(田舎へGO)の場合、利便性が損なわれるというのも理由の一つでしょうか。筆者が今まで見てきた問題点はこんな感じかなと思います。

ほんまる猫
ほんまる猫

いくらオタクでも乗り越えなくちゃいけない弊害が多すぎる……

いくらその作品が好きだからって移住まで考えるとなると話は別です。現在はアニメツーリズムも発展していっていますし、イベントなどが開催されている規模のアニメであれば、定期的にその地に行くだけで満足感は得られるものです。

ですが、そんな度を越してしまうぐらい好きになってしまう作品があるのもオタクの性だと思います。それが一過性のものを含むのであれば、ほとんどのオタクがそういう生活を夢見るのではないでしょうか。

私自身も「好き」に突き動かされる人間ですので、最終的には東京よりプチ聖地移住を行い、新生活をスタートさせた過去があります。

そんな私の体験談と移住に関する持論を、経済的問題と将来設計に関する視点から論じていくのが今回の記事の主題です。

聖地移住を志したきっかけ(筆者談・スキップ推奨)

振り切ると意外と新たな夢も見えてくるし、力も沸いてくる

沼津
聖地移住の例:静岡県沼津より

思えば筆者が就職活動や具体的な将来を考えるきっかけとなったのも、聖地移住という夢の叶え方でした。

大学生の頃の私は、夢も何もない人間でした。一応熱心に取り組んでいたりすることはあったのですが、空虚な生活を送っていました。夢を持ったことがない人間にとって、「夢」って大きすぎる存在なんです。それがないから先が見えない。いくら考えても、人生を構想してみても答えがない。そんな真っ暗な大学生活を送っていました。

そんな時に初めて、学生という身分を捨て去る行為に意味をくれたのが、アニメの聖地で暮らすことだったんです。

「ここで暮らせたら…ずっと幸せだろうな。」

「ずっと○○と過ごせるんだから。しがらみも何もない優雅な地で暮らすことができれば…」

それは20歳の頃の出会い。一目惚れだったかもしれません。そこからは自分のキャリア形成についても少しづつ考えることができるようになりました。

そのままぼんやりとしたまま就職活動に突入。うまくいったりうまくいかなかったりでした。紆余曲折あって、自分の夢も探せて成長できる環境かつ、聖地での暮らしも楽しめる舞台を整えることができました。周りには私のキャリア形成に関して、理解をしている人はほとんどいないし、説明してもオタクにしか分からない想いがあります。内心私を馬鹿にしている同級生も多数いるでしょう。自分で言うのもなんですがそれなりの道を捨ててきたつもりです。でも夢もキャリア形成も決して諦めたわけではありません。

一番を生活を楽しむのも自分で、一番努力するのも自分となるのであれば、経済的余裕がなくても、新卒でも聖地移住は現実的な夢になると思います。

特に、新卒で聖地に移住したいとか思う私のようなバ〇オタクであり、将来の不安を拭えない、人生の岐路に立たされている学生へ参考になればよいと思い、今回は私なりの持論を書かせていただきました。

1.収入などの経済的問題

諏訪市
聖地移住の例:長野県諏訪市より

経済的問題と言えばいいのでしょうか。この辺りは私も、自分のキャリアを考え始めたときに初めにぶち当たった問題です。

私が聖地移住を最初に夢見た地域も、本当に何もなくて孤立無援のド田舎という表現ができる地域でした。(一応何のアニメかは伏せておきます)まず最初にここに住もうと考えたときに、何も仕事がないというのが一番の問題でした。

そういう時に考えてほしい就職や転職は、役場(公務員)です。これが一つ目の解決策(個人的)

このような地域の例で言うなら倍率はかなり低い地域が多いですし、近年では教養試験を無くしている自治体も数多く存在します。普通に就職活動で使用する試験形式の問題で受験できたりするので、容易に併願が行えます。

役場という選択肢になると、本当にその地域に骨をうずめるのであれば、安定はしますし、地域内では、年功序列で平均以上の給与も確保することができます。

ほんまる猫
ほんまる猫

まあ、これだけだと理想論の域を出ないので、問題点を挙げてみます。

問題点1:外様の人間が試験に受かるのか?

銚子市
聖地移住の例:千葉県銚子市

では実際に、縁もゆかりもない地の試験に受かるのか?

個人的には難しいと感じます。

極論ですが、本当に優秀な方であれば受かることも可能だと思います。実際に調べてみると縁もゆかりもない地で採用されている話も、稀に見たことがあります。ですが、何を持って優秀と判断されるのかなども、実際の企業よりも分かりずらいですし、市役所などでは縁故採用も行われているという話もあります(憶測です)

この辺については一度ご自身で調べて勝算を確認するのが良いかもしれません。

私自身も実際に各地の役場の面接を体験したことがあります。最終的には役所という道は選びませんでしたが、異国の地で面接を経験した人間から確実にアドバイスできることがあります。

それは……好きなことを挙げる<地域の問題点を挙げる

これが非常に大事だなと思いました。私は頑固で根っからのオタクなので、「○○が好きで……」などと熱弁しましたが、ことごとくスルーされます。恐らく興味ないのでしょうね。というか分からないという部分もある。でもそれが一番の理由なんだからと思い、正直に臨んだ覚えがあります。

どこの面接でも聞かれることはその地域の問題点です。これを正確に答えることが採用への近道だと個人的には思っています。もちろん、ここを選んだ理由の中で、一例として挙げるのは好印象だと思いますが、それを主にしてしまうと……という感じです。

本当に採用されたいのであれば、カメレオンのような人間であれば十分勝機がある。しかし、自分を曲げれないオタクは採用を見送られると思いますね。

まあ自分が優秀であればよいのです。本当に倍率も少ない地域であれば、それでも勝機があるかもしれません。一つの選択肢として参考にしてください。

問題点2:本当にその地で一生を終えるのか?

その地でいつまで暮らすのか。その作品への愛を人生その先も貫くことができるのかというのも問題点です。実際に転職を考えたときに、自身のスキル面ではあまり成長は見込めないので、自分で積み上げていく必要があるでしょう。

本当にその地域で暮らし続けるという覚悟に加えて、色々な選択肢を取れるように準備をしておくのも聖地移住には必要なことなのではないでしょうか。

ほんまる猫
ほんまる猫

キャリア的問題の詳細は後ほど

1-2:就職の選択肢

では公務員以外にどのような選択肢が取れるでしょうか?例えば以下のような就職先があると思います。

全国展開している大企業鉄道会社などのエリア職

・地方の金融機関

・移住支援をしている自治体の就職先

・一次産業に従事する

一定の収入を確保する、または支援を受けたい場合は、このあたりでしょうか。近年はIターン就職をする方も一定数いらっしゃるので、支援が充実しています。ぜひとも移住を考えている地域の移住支援を調べてみてください。ですが、地域ごとに産業も変わってきますし、一概にこれだけとは決して言えません。優良企業は全国に眠っています。

ほんまる猫
ほんまる猫

また、個人的な考えですが、ピンポイントでその地域に暮らすというだけが選択肢ではないと思います。

例えば…「私は東京在住だけど夏目友人帳が好きだから、熊本の人吉市で暮らしたい!」と考えたとします。

その際に人吉市に移住できなくても、九州で暮らす。または熊本で暮らすという考えにしてみると、職と経済的問題というのは片付くケースがあるかもしれません。

意外と全国展開している企業などでは、エリア限定職(一般職)と呼ばれる職種で、地域限定の募集がかけられていることもしばしば(リクルートとかはそのようなエリア職を見たことがあります)

このように少し視野を広げてみると、経済的安定と聖地での暮らしというのが現実的になってくると思いませんか?思わないですかね…。

また、金融機関で考えるとさらに地域を絞れるかもしれません。地方銀行や地方の信用金庫(仕事が忙しいとか、未来がないというのは置いておいて)は、それなりに高い給与が望めますし。特定の地域ピンポイントで働ける可能性もあります。

西伊豆町
聖地移住の例:静岡県西伊豆町

私は都会で暮らしていた人間なので、いざというときの経済的問題というのは非常に頭を悩ませていました。もしこのような経済面で悩んでいる人がいるならよく分かります。私自身も一人で稼ぐスキルもないですし、いわゆるプログラマーの知識があるから、仕事が在宅で片付くという人間ではありませんでした。ゆくゆくは在宅で仕事を完結させたいという目標もありましたが、企業に就職せざる負えない人間でした。

そういう場合は、視野を広げてみましょう。そしてエリアを少し広げてプチ移住という形にしてみるのもありかもしれませんね。

ほんまる猫
ほんまる猫

お金を気にしない方であれば、おとなしく自治体の支援を受ければ就職先は必ずあると思います。ぜひ聖地移住の夢をかなえてください。

ということで、次は自身の将来設計に沿った移住への向き合い方を考えてみましょう。

2.将来設計などのキャリア的問題

悩む

将来への不安。これも非常に大きな問題です。やはり、本格的な移住となると、その先の人生が読めません。

「やっぱ都会がいい・戻りたい」

「仕事を変えたい」

などなど多くの問題がついて回ります。収入だけで幸福度は変わらないかもしれませんが、お金はあるに越したことはないですし、「同級生はキャリアを積んで立派に……」みたいなこともあるかもしれません。加えて、都心部に比べて仕事の幅が狭く、スキルも身に付きくくなるというのは、綺麗ごとなしで事実だと思います。

仕事を取るか・自分の好きを取るかで二者択一を迫られている人はいるのではないでしょうか。私もその一人で、本当にそれについては長く悩みました。

そして、多くは仕事を取って「またいつか…」「お金がたまったら。定年後に悠々自適の生活をするなら」ってどんどん先延ばしになって行くんです。ゆくゆくその夢は消えて、結局普通の人生を送るなんてこともあるかもしれません。

でも何かを一生好きで入れる保証なんてどこにもないじゃないですか。

好きで入れるうちに行動する力があるなら私は迷わず飛び込むべきだと思うんです。だってあなたは移住を考えるほどオタクなんだから。オタクなら行動あるのみです。周りの目を気にしてはいられない。

悩む

まあ、もしかしたらそれで失敗することがほとんどかもしれません。

「聖地移住は失敗だった」

「仕事もないし給与も貰えない」

もしもに備えて勉強し続ける覚悟。これが何より聖地移住における将来設計問題の解決策なのではないでしょうか。

世の中にはいくらでも在宅で稼げるような仕事や仕組みが増え続けています。それが専門的な仕事でなくても、色々なもしもの準備があると思います。

死ぬ気で勉強してお金に困らないために資産形成をする。

難関資格を取得する、または勉強しておくことで、考えや設計が変わった時に、いつでも聖地を捨てることができる準備をする

・副業に関する取り組み…などなど

ほんまる猫
ほんまる猫

アニメのために移住ができるあなたならそれぐらいたやすいのではないでしょうか?

だって推しが目の前に住んでいる‼なんだってやってやる!!」というマインドが聖地移住の大事なことなのではないでしょうか

終わりに

身延
聖地移住の例:山梨県身延町

今回はアニメの聖地移住に関して、将来設計と経済的問題編を中心に、私なりの意見を述べさせてもらいました。

リスクもある決断であることは、私も重々承知しています。それなのにこんな話題を書いているというのは、普通の人生送るぐらいならオタク極めようぜって言いたいからなのです。

何か目指すべき目標がある人・夢がある人は絶対にそれを叶えてから移住などの夢を叶えるというのが正しいと思いますが、何も考えずに、何も目標を持たずに社会人するぐらいなら冒険してほしいと思うのです。

私は、夢を探すために努力できる環境と、好きな世界で暮らせる地を両立した環境を見つけることができました。正直最初は迷いましたが、思い切って移住して良かったと思っています(まだまだこれからですが)私はこんな人生が間違っていないのだと証明するために、努力を怠るつもりはありません。

今後も近況を書きながら、聖地移住の問題点と解決策を自分なりに書いていこうかなと思っています。

第2回は人間関係をはじめとした”しがらみ”についてを論じます。ありがとうございました。