【東京日帰り登山】登山初心者が白谷沢登り・棒ノ折山を縦走してみた

山登り・温泉
山頂で休憩
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棒ノ折山縦走計画

今まで多くの低山を登頂してきた自称登山が趣味の人間ですが、今回は、初めてトレッキングポールと靴をそろえまして、東京内でも有数の日帰り登山スポットである「棒ノ折山」を登りました。

【今回の行程】
白谷沢登山口(埼玉県飯能市)よりスタート

白谷沢

棒ノ折山(969m)

岩茸石山(793m)

御嶽駅到着(計15km弱)

筆者
筆者

山をまるまる越え県をまたぎ、路線を変えてゴールとは…私的には考えるだけでもわくわくする登山計画となりました。

今回の登山計画の発端は「白谷沢の沢登り」というのを知ったのがきっかけでした。

白谷沢は、山麓の有間ダム(名栗湖)に注ぐ沢の中で一番美しいとされている沢であり、その沢を登って行くことができるようになっています。「ゴルジュ」という岩で間が狭まった場所を登って行くことができます。

棒ノ折山の縦走ルートは、ある程度有名?らしいので、あまり心配していませんでしたが、なんせ私はロープウェイなどを除いて、登った山の最高峰が「高尾山」です。今回の棒ノ折山は、969mありますので、少し不安を持ちながらの登山となりました。もちろん最終的には、こうして記事を書いているわけで…。なんとか歩き終えましたが、大変なこともたくさんあったので、その辺を思い出しながら書いていこうと思っています。

白谷沢登山口へのアクセス~飯能駅【西武池袋線】より~

タイトルには「東京日帰り」と書きましたが、スタートは埼玉県飯能市です。もちろん今回のゴールである「御嶽駅」やその他の登山口からでも登ることができますが、今回の大きな目的は「沢登り」なので、飯能市の白谷沢登山口から登って行きます。

「白谷沢登山口」までは、西武池袋線「飯能駅」よりバスで約1時間で到着します。バス停は「河又名栗湖」または「ノーラ名栗・さわらびの湯」から歩いていきます。

山麓には紅葉などで有名な「名栗湖」という湖が広がっているので、湖に沿って登山口を目指します。

実は名栗湖へは、紅葉の時に来たことがあるので数か月ぶりに訪れました。その時は見ることのできなかった景色が広がっていて、いよいよ登山なんだなとわくわくしていました。そんな名栗湖ですが、私的に一つ大きな特徴があると思っています。

それはニホンザルがたくさん生息していることです。

どうでしょうか…。本当に名栗湖にはニホンザルが身近にいて、少し散策すれば必ずどこかにいると思います。決して、どっか森の中に入らなくてはいけないとかそんなものではなく、道端に普通にいるので、ぜひともニホンザルを探してみてほしいです。

今回も「どうせいっぱいサルがいるだろうな…」と思って、バス停から歩いて行ったのですが、案の定数匹のニホンザルを見ることができて、ちょっと嬉しかったです。前回は近隣の施設である「さわらびの湯」の露天風呂からニホンザルを眺めていたので、とても親近感がわきました。

筆者
筆者

前回は大人気アニメである「ヤマノススメ」で名栗湖が登場していたので訪れました。特に紅葉が綺麗な湖ですので、名栗湖は秋に来ることをお勧めします。すぐそばに温泉もありますし、登山の後は、ここまで戻っていてもいいかもしれませんね。

【関連:前回の名栗湖散策~さわらびの湯】

ニホンザルにさよならを言いまして、登山口から登って行きます。登山口まではバス停から20分ほど歩いていくと到着します。

すぐそばには、駐車場も整えられていました。

今回のルートはここまで戻って来ませんが、駐車場があるのはとてもありがたいことです。

7時50分:白谷沢登山口スタート

白谷沢登山口から棒ノ折山までは道なりに3.3キロです。

初めのほうは道なりに進んでいきまして、1キロ弱山道を歩いていくと沢にぶつかります。

迫力が凄かったです。本当に沢の側面を登って行くのですが、道中はロープを使って登る場所や、沢を横断していく場所が所々ありましたので、気を付けてください。

実際に近年でも滑落事故があったと看板が立っていました。

私は転ぶことはなかったですが、滑って靴がビショビショになったので、そのぐらいは覚悟をしていくといいと思います。水も冷たかったです…。私はトレッキングポールを使用していましたが、途中途中邪魔になることもあったので、沢登りの最中はいないにいらないかもしれません。まあ、ポールに頼りすぎてそれで滑るのも嫌だったので、私は途中から使用せずに行きました。

沢自体をずっと登って行くわけではないので、途中からは林道を隔てて通常の山道を登って行きます。かなり貴重な体験をすることができました。

【小話:遭難しかけた話…】
私は沢登りの場所を勘違いして、全然関係がない沢ともいえない微妙な所を登っていました。途中から明らかに人が登ることができない場所ばかりで恐怖を感じたので、すぐに引き返すことができました。人が登る場所ではないので、滑る・落下しかける・血が出る・どろどろになるなど散々な目に遭いました。何を考えたのか勘違いして登ってしまったのですが、他の人はそんなバ〇なことはしないと思いますが気を付けてください。道なりに進むだけです。

10時15分:棒ノ折山山頂

林道を挟んで登って行くと「ゴンジリ峠」という場所にでます。そこを左に行くと「棒ノ折山」右に行くと「岩茸耳山」に向かうことができます。「岩茸耳山」は後で向かうので、そのまま「棒ノ折山」に向かいます。ここまでくるとあと少しです。

権次入(ゴンジリ)ってすごい名前ですよね…。

山頂(969m)へ到着です。私は途中災難なことがありましたが、やはり山頂は素晴らしいですね。達成感で胸がいっぱいになります。実は今まで登った山の中で最高峰です。とても嬉しいです。

山頂でやることと言えばやっぱり「カップ麺」。某アニメの影響でいつもカレー麺ばかり食べますが、山頂で食べるカップ麺ほどおいしいものはないです。私のほかにも山頂で休憩している方が数名いらっしゃいました。

ここで1時間ほど休憩しまして、次は5km弱先の山である「岩茸石山」へ歩いていきます。ルートは先程の道を戻ってゴンジリ峠から案内板が出ています。

また、このまま縦走しない方は、2キロ先の登山口まで降りることができるらしいので、体力的にキツイかたはこのまま降りることもできます。

幸いにも私は体力バカなので、このまま縦走していきます。

12時15分:岩茸石山山頂

「黒山」山頂を通りまして向かっていきます。尾根伝いにアップダウンを繰り返して登りました。今のところ景色的には綺麗な場所はあまりなかったです。ずっと木々の中を歩いてくと言う感じで…。まあ、そういうのもいいですよね。

12時15分ごろに到着しました。流石にきつくなってきましたが、ここからの景色は素晴らしかったです。東京方面を一望できるので、景色を見ながら体力回復をします。私は15分程休憩しまして、最後ゴールである御嶽駅まで下山していきます。

ちなみに岩茸石山からは、「軍畑駅」まで4.1キロ。「御嶽駅」まで4.7キロでした。

地図で見ていた時は、軍畑駅(いくさばた)のほうが遠いかなと思っていましたが、御嶽駅の方が遠いんですね…。誤差だとは思いますが、疲れているときに見ると軍畑駅の方面に歩きたくなってしまいます。

別に歩いても良かったのですが、御嶽駅には思い入れがあるので、頑張って御嶽駅ルートを歩きました。

14時15分:御嶽駅【JR青梅線】到着

駅までの道中にも山があります。御嶽駅ルートなら「惣岳山」。軍畑駅方面なら「高水山」を経由していきます。

途中かなり開けている場所がありまして、絶景でした。どいうやら植林しているようで、思いがけず出会った自然の景色に圧倒されてしまいました。

惣岳山【棒ノ折山縦走】
惣岳山

ラストのチェックポイントである「惣岳山」山頂です。ここには「青渭神社」の奥の院がありました。この神社は、徳川家や北条家も厚く信仰していたようです。奥の院は廃れてしまっていましたけども…。

ラストこっから3kmと少しを下山していきます。普段体力バカの私ですが、流石に下山の負担はきついです…。こっからが遠い…。ここでもアップダウンを繰り返して、駅前すぐに出ることができます。

14時15分でゴールです。丁度下山口のところで電車が行ってしまったので、40分程待つ羽目になってしまいましたが、ゆっくり駅前を散策して今回の縦走は終了です。

ちなみに、人生で初めての登山が「御嶽山」でした。そのため、御嶽駅には来たことがあり、約2年ぶりの再会ということになりました。「御岳山」はかなり有名ですよね。

筆者
筆者

前はロープウェイで途中まで行ったので、いつか、山麓から登ってみたいです。ちなみに、御岳山もヤマノススメで登場する場所です。ヤマノススメの影響で登山を始めたのは言うまでもありません。

【関連:御岳山・日の出山縦走】

終わりに

【今回の行程】
白谷沢登山口(埼玉県飯能市)よりスタート

白谷沢

棒ノ折山(969m)

岩茸石山(793m)

御嶽駅到着(計15km弱)

今回のルートの欠点が一つあります。それは…

下山して温泉がない…。

この面を考慮するなら、青梅線のほうから登って、白谷沢登山口に向かうのもありかもしれません。
私は温泉を求めて青梅線の河辺駅まで行って、疲れを癒しました。温泉と山登りはセットでなくてはなりませんと思っています。これで今回は終了します。ありがとうございました。

筆者
筆者

ちなみに私はヤマノススメアニメ勢ですが。棒ノ折山は漫画でしか出てきてないですよね…。出てきていたらファン失格なのですが…。私も原作読んでみようかな…。

今回のマップ