【~相模湖温泉】ぶっつけ本番でフルマラソンは走れるのか?

山登り・温泉
相模湖駅
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フルマラソンに挑戦!

二日前に突発的にフルマラソンを走ろうと決意した私。今回は、突発的にフルマラソンを走ったバ〇の末路を書こうと思っています。

今回は、フルマラソン走ってみたいけど、どんなもんなんだろうと思っている人のために、生贄となった私の経験をぜひ参考にしてください。

フルマラソンを走った現状の私の状態
・一か月運動していない。
【一か月ほぼ引きこもり・椅子に座って一日中パソコン作業。マラソン練習なんて皆無。】
・最後に長距離を走ったのは、中学生時代の10キロ走。
【ただし、運動習慣や持久系トレーニングの経験は最近まであり(3か月前まで)】
・根本的に長距離嫌い。
【基本的にせっかちで長距離は嫌い。短距離派】

準備編

私が、フルマラソンを走った理由は主に2つ。

一つは、マッチポンプの気持ちよさを極限まで感じるためです。
わざと体に疲れを貯めて温泉で気持ちよくなる。これが大好きなので、「フルマラソンを走った後の温泉ってどんなに気持ちいのだろう」という想いを抱いたことが一つ目の理由です。ただ、単純に温泉に入るよりも、ボロボロになって温泉に入る方が気持ちがいいに決まってます。

2つ目は、ただ単純な好奇心です。
「走ったらどうなるんだろう。走ったら何か得るものがあるのだろうか。」ただこれだけです。

こんな突発的に始まったマラソン計画。まずは、スタート地点より、42キロで温泉に向かうことができる場所の選定に入りました。特定されたら困るので、選定の結果、スタート地点から43キロで到着できる「相模湖温泉うるり」という温泉を見つけることができました。

正直、八王子の方は山が多いので、心配していました。しかし、余りちょうどいいところがなかったので「相模湖温泉うるり」までで決定です。

とりあえず、当日の状態はこんな感じです。
・前日は食事制限を解除して、パスタをたらふく食べる。
・睡眠時間は4時間。【そわそわして寝れなかった。】
・着替えとモバイルバッテリーなどをできるだけ軽量化して、ナップザックを担ぐ。
・朝ご飯はウイダーインゼリー

こんな感じでスタートしました。突発的な挑戦は成功するのでしょうか…。目標は完走です。

道中【ぶっつけ本番フルマラソン】

~10キロ

初めの10キロを1時間のペースで走りました。ここまでは、かなり順調です。初めの2~3キロほどは、久々に体を動かしたからなのか、足の節々が痛かったです。しかし、ちょっと走ると痛みも治まり、スピードを上げることができました。まあ、スピードを上げるといっても早すぎないように気を付けてですが…。信号やナップザックの調整で少し歩いたり、止まったりすることは多かったですが、ここまでは順調といってよいでしょう。特に疲労感は感じることはなかったです。

マラソンを挑戦したことがなくても、最初の10キロは余裕で走ることができる。

と言ってもいいかもしれません。個人差はあるので分かりませんが、私はそう感じました。

チェックポイント:金井原古戦場跡

そして、最初のチェックポイントである、「金井原古戦場跡」が大体10キロまでの道のりにありました。

金井原古戦場
金井原古戦場跡

東京都小金井市にある「金井原古戦場」。ここは、足利尊氏と新田義貞の子どもたち2人が争った地のようです。私は、鎌倉幕府討幕のあたりは管轄外ですが、新たな知識を吸収することができました。

それにしても、マラソンを走ると余計に不思議に思ってしまいますが、昔の人の移動距離はすさまじいですね…。西に東に…。この時代の人は特にそうです。

ということで、~20キロに行きましょう。

~20キロ

ちょうど10キロを超えると、体に異変を感じ始めました。これ以上の距離を走ったことがないというのも理由だとは思いますが、足裏と関節に痛みを感じました。疲労感はまだありません。

このあたりから、スピードも徐々に落ち始め、1時間で約8キロペースになりました。

そして、15キロを超えると、精神的にも肉体的にも疲労感が襲ってきました。
この辺が、まずピークでしたね。どんなに走っても距離が減らない。それでも時計だけが秒針を刻むのは精神的にもやられるものがあります。一応、信号以外で止まらないことを目標にしていたので、途中途中、歩きながらゴールを目指しました。

15キロ~が最初の難関。肉体的にも精神的にも山場あり。

チェックポイント:分倍河原駅・聖蹟桜ヶ丘駅

そして、チェックポイントです。

分倍河原駅
分倍河原駅 新田義貞像

10キロを超えてすぐに、分倍河原駅に到着しました。駅前には新田義貞像が立っています。
このマラソンで、新田義貞に興味を持ちました。これも勉強です。

【分倍河原の戦い】
一度敗走した新田義貞軍が、幕府軍に奇襲して大勝利を収めたことで、鎌倉幕府の滅亡の一途を辿る。

また、分倍河原駅周辺は、大人気漫画「ちはやふる」の聖地にもなっています。
アニメの話に関連して、お次はこちらです。

聖蹟桜ヶ丘駅
聖蹟桜ヶ丘駅

しばらく進むと、聖蹟桜ヶ丘駅に到着しました。
こちらは、アニメ「私に天使が舞い降りた」の聖地となっています。私のお気に入りの作品です。

筆者
筆者

推しは、乃愛たんです…。可愛いです。

さて、アニメの話は一度忘れて、30キロを目指します。

~30キロ

~30キロでは、単純に体がダメージを受けて動かなくなってきました。腿が重くなってきます。即効性の高い筋肉痛って感じです。第二の山場です。全く進まないのが精神的にもきました。また、そのほかの変化としては、今までは下り坂ならそれなりのスピードが出ました。しかし、下り坂もスピードが出なくなりました。ただ、歩くことに関しては歩けます。人間ってすごいですよね…。そのため、止まることなく進むことができました。

ここの辺は、大体1時間6キロペースです。

~30キロは本格的に足が動かなくなってくる。精神的にも身体的にも大きな山場。

私は、残り15キロの前で、コンビニで栄養補給を一瞬行いました。コンビニで買うときは例外として、もちろんすべて歩きながら栄養補給です。購入したのは、もちろんウイダーインゼリーです。

また、この辺からある程度ゴールの算段が立ってくると思います。この辺での私の予想Goalタイムは、大体6時間とちょっと。ここから旧勾配が続くので、やばいかなと心配していました。

~43キロ【Goal:相模湖温泉うるり】

ここから全く足が動かなくなってくるかと思ったら、意外と動けました。恐らくゴールが見えてきたからだと思います。そして、栄養補給がデカかったのかなと思います。

盛り返して、大体1時間7キロほどのペースで進みました。

ただ、すぐガス欠になってしまい。最もやばい波が体を襲ってきました。もう歩くこともできないほどに、足が痛みます。止まりかけたことも何度もありましたが、ほんの少しでもと足を動かし続けました。30キロ~37キロ間は、盛り返して走っていましたが、この後は、ほとんど歩きになってしまいました。

足へのダメージを全て実感。全く動かない感覚になるが、栄養補給すれば意外と動ける。

栄養補給はかなり大事だと思います。精神的にも身体的にも完走には必要だと思いました。

道中チェックポイント:津久井城・道志川

津久井湖
津久井湖

先に道中のチェックポイント。初めは津久井城です。

津久井城
津久井城

実は、二年前に前泊でここに来たことがありました。それほどの距離を走っていることを実感し、少し嬉しくなりましたね…。

【その時の様子】

すっかりこの辺から山です…。次は、道志川です。

道志川
道志川

道志川です。すっかり山梨に近くなってくるので、ほんとに不思議な気分になりました。ここは神奈川県相模原市です。もうほんと目の前が山梨なので、道行くトラックが「山梨~」だったり、銀行も「山梨~銀行」だったので、ちょっと感動していました。

また、道志川は、日本一の清流と呼ばれているそうです。雨なのに、水が濁ることなくエメラルドグリーンに輝いていたので、感動していました。少しだけ活力になります。

ラストスパート

予想タイムは、6時間10分でした。どうせなら6時間切って終わりたいと、最後の力を振り絞り、最終的な目標を6時間切りとして走りました。

ラスト1時間で5.3キロのアップダウンです…。
ここからは、下りになったら頑張って走って、上り坂は少し落とすを繰り返して走りました。もう足の感覚はありませんでした。それでも歩きは普通にできるのが凄いです。

ここからは気合。歩くことには普通に歩けるので、ゴールを目指して頑張る。

そして、何とかゴールできました。タイムは5時間54分です。(43キロ)

一度止まったら、全く足が動かなくて、よちよち歩きしかできなくなったので、止まらなくて正解でした。

ゴールの「相模湖温泉うるり」では、温泉とご飯を楽しみました。多分、人生で一番長くお風呂に入っていたと思います。ちょっとの段差も登れないぐらい足は死んでました笑。

帰りは、バスでJR相模湖駅まで向かいました。本当は相模湖で降りようと思っていましたが、そんな余裕なかったので、バスの車窓から写真を撮りました。

もうお隣が「藤野駅」→「上野原駅」とすぐ山梨県なのが、今回の距離のすごさを実感しています。
このまま電車に揺られて帰路につきました。

事後の経過と感想【ぶっつけ本番フルマラソン】

事後の経過

・体が火照って全く寝れない。
眠いのかも分からない。そのため、電車でも寝ることなく座っていた。
・足はもちろん動かない。

トイレに行くのも一苦労。しかし、意外と次の日は良くなっていた。
・夜に足をつることはなかった。(これが一番怖かった)

感想

20キロ~は体の感覚としてのダメージは同じように感じたので、少なくとも一回ぐらいは20キロは走っておけば良かった。そしたらもっと楽だったかも。
・道中の栄養補給は大事。
・荷物・坂道・コンビニなどの弊害がなかったら5時間は切れていたかもしれない。

・根性があれば誰でもできる。

もちろん個人差はあると思うので、分かりませんが、特に栄養と水分補給は大事だと思いました。これがあるだけで随分と違いました。

次は、ちゃんとした大会などで走ってみたいと思いました。当分は辞めておきます…。

今回のマップ【ぶっつけ本番フルマラソン】