【遠州のマチュピチュ】光明山遺跡(光明城)の見所【浜松市】~攻城レビュー㊵~

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: IMG_9452.jpg お城巡り
この記事は約5分で読めます。

【天空の城】光明山遺跡(城)へ

「マチュピチュのような天空の絶景を拝みたい…」

あなたの願いが叶う場所が遠州に存在します。

光明山遺跡
光明山遺跡

山の上に残された石垣は、かつての山岳寺院の名残です。山岳寺院は江戸時代に建立されたものですが、戦国期は光明城として機能していました。

遠州を見渡す
遠州を見渡す

神聖な雰囲気が漂うこの場所は、光明山遺跡といいます。

静岡県浜松市天竜区の光明山に残る遺跡です。

遠州を見渡す絶景を拝めるのに、標高はたったの539m。手軽に登山を楽しみながら、遺跡を見ることができます。

ほんまる猫
ほんまる猫

しかも、この場所は山頂への途中

【光明城】
1530年代に朝比奈氏によって築城。その後は武田家のお城となる。最後は本多忠勝と榊原康政によって落城した。現在もわずかながら遺構が残っている。

登山のことは一度置いておいておきます。今回は、光明山遺跡と光明城の歴史をなぞりながら、ダンジョンの奥地に進む男の物語をご紹介しましょう。

光明山遺跡までのアクセス

遺跡の駐車場
遺跡の駐車場

車なら駐車場有。バスでのアクセスであれば、遠鉄バス「いっぷく処横川」から登って行くことが可能。浜松駅から1時間半のアクセスです。

また、いっぷく処横川(道の駅)に車を置いて登山をしに行く方も多いみたいです。登山が苦手な方でも、車で付近まで行けるのでありがたいですね。

登山の様子は別で記事にしているので、そちらをご覧ください。

【関連:北遠5名山光明山へ】

見所①山岳寺院の石垣

もしも麓から登ってきたのなら、すでに1時間が経過している頃でしょう。今までの疲れを吹き飛ばす絶景のお出ましです。

光明山遺跡へ

まずは、雄大な石垣が私たちを出迎えてくれます。ここを右に行けば山頂とお城の遺構。まっすぐ進めば、遠州のマチュピチュです。

光明寺石垣
光明寺石垣

【光明寺伽藍跡】
お城の本曲輪に建てられた光明寺の伽藍。かつては茶屋があるほど栄えていたが、昭和の大火で消失。現在の光明寺は、麓の方に移されている。遠江のマチュピチュ

何といっても一番の見所は、石垣と絶景のコンビネーション

天空の遺跡と崩れかけの石段。何だかこの先に行くと物語が始まりそうです。

石段がボロボロの状態なのが味わい深い。かつての姿はどこへやら。今は時間の流れだけを伝えている石垣です。こんなにも神秘的な情景があるでしょうか。

石段の先
石段の先

石段の先は、花がびっしりと咲き誇る空間。ここが本堂跡です。かつての復元図が写真の案内板に載っています。それに照らし合わせて散策してみましょう。

境内図
境内図

「そろそろ石垣に飽きて来たな…」

そう思った方がいれば、ちょうどいいタイミング。後ろには絶景が待っています。

見所②遠州を見下ろす絶景

本堂から振り返れば、海まで透き通る絶景を拝むことができます。

浜松の自然100選…。そんなものがあるんですね。

ここから遠州を一望できます。

ほんまる猫
ほんまる猫

ベンチもあるので一休みが可能。

ここで休息をとるのがおすすめ。なぜなら…

この先の道のりでは絶景も休憩する場所もありません

ここは道中であることをお忘れなく。山頂まで登ることを希望する場合は、ここで休憩を取りましょう。待っていれば、何か物語が始まりそうな予感がしてくるはず…。

十分に散策をし終えたら、光明城として機能していた過去の姿を見に行きます。

光明城としての遺構は?

どっちかというとこっちが本題。かつては武田と徳川で争ったこの地域。実際にここでも戦が行われていますし、どんな遺構が眠っているのでしょうか?

光明城案内
光明城案内

主に中曲輪と堀切がメインになります。正直めっちゃ細かくなるので、先に見所を列挙していきます。

・本曲輪(光明寺跡)
・中曲輪
・古井戸
・堀切
・五人塚
・家康の隠れ岩

家康の隠れ岩は少し離れていますので、主にこの5つかなと思います。

中曲輪
中曲輪

中曲輪です。一応は。中に入ると枝だらけです。歩きにくいので十分に注意して歩いてください。人の手が行き届いていないので。

古井戸跡
古井戸跡

中曲輪の下に古井戸跡があります。一応大きな穴にはなっているのですが、写真では分かりにくいですね。今は水は出ていません。

五人塚
五人塚

武田VS徳川の戦いで命を落とした武将の供養塚です。調べてもこの5人の詳細が出てこなかったので分かりませんが、名字だけ見ると聞いたことがある人ばかりですね。

いったいどんな山岳戦が行われていたのでしょうか…。

堀切
堀切

堀切の位置が分かりにくいです。五人塚を登った先にあります。

堀切は比較的残っています。本曲輪を覗いたら、これが一番良好な遺構です。

家康隠れ岩

最後は家康隠れ岩です。こちらは山頂を抜けまして、奥の院の手前にあります。

VS武田の際にここに隠れていました。

奥の院の先は道があるようで道ではありません。気を付けてください。すぐに戻るべし。

終わりに

本堂より
本堂より

今回は遠江のマチュピチュ「光明山遺跡」を巡りました。普段はお城を巡っている筆者なので、お城巡りの体にしています。光明山遺跡はお城の一部でもあるのでそこは大目に見てください。

お城の側面で言えば、残っている遺構は少なめ。

光明山遺跡としては、唯一無二の絶景が楽しめる。

ぜひ登山と一緒に攻城してみてください。今回はこれまで。ありがとうございました。

今回のマップ