【究極の友情!!】デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション~ネタバレ感想~【アニメ映画感想メモ③】

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デデデデ後編~ネタバレ感想~

「友人が絶対の世界」あなたは許せるだろうか。

実際に私がその選択を迫られたら、少し頭を悩ませるかもしれない。

ずっとこの日を待っていた。あんな終わり方をされたら見に行くしかないじゃないか!

ということで、今回はデデデデ後編の感想を綴る。

タイムリープだったか…

まずはこの世界の真相。タイムリープだったか。

前編の最後の方で描かれた謎の回想。門出ちゃんが人を殺しまくって飛び降り自殺するという衝撃的な世界戦を見せられて、頭が? となっていた。

シュタインズ・ゲート式のタイムリープでしたか。記憶が曖昧? 消えてしまう時点で相違はあるが、おんたんが過去に記憶を飛ばしたことで世界線が変わったわけですね。大葉君が丁寧に説明してくれたので、理解が早かった。タイムリープものは大好物なので、驚きよりも嬉しさが勝る。これはもう一度タイムリープしてやり直すパターンだと思っていたが、全く違う結末を辿った。

おんたんの記憶も曖昧だったし、結果的には友情を優先する結末。これはこれであり。作中では互いが「絶対だ」と定期的に言っていた。ならば友情を選んだ結末になるのが筋。二人の友情には目頭を熱くさせていた。特段普通の女子高生(普通ではないと思うが)の友情が世界を崩壊させるという、想像もつかないほど遠い事象が徐々に近づいていく過程。これが本当に最高だった。徐々に血が流れるシーンが増えて心臓に悪い部分もあったが、シナリオ的には総じて良かったと思う。

おんたんは正しかったのか?~青春と世界の危機の併存~

おんたんを主人公とするなら最善の結末だったと言えるだろう。

友人の死か。世界の崩壊か。結果的には友人が生きるルートを辿り、家族も都市機能も失われてしまったわけで。それも背中を押してくれた兄が無残にも消し飛ぶ始末。先生をはじめ、何もかもが吹き飛んでしまった。最終的には大葉君が戻ってきたことで一応ハッピーエンド。

私は、この結末について始めは以下のように結論付けていた。

学生なんだから恋愛や友情に弾けるのは、まあ義務みたいなもん。それで世界平和が脅かされる結末でも正しいと言える。

それらを経ることで、成長して大人になるのものだ。私自身は「恋愛」に関しては「レ」の字ぐらいしか経験していないが、100人中100人がこの結末に賛同するはずだ。

だが、学生の義務を「恋愛」と「友情」としたとすると、門出ちゃんの想い人が吹き飛んでしまっているのが、私の中でしこりを残している。一夜の思い出を経て吹っ切れていたのであれば、友情だけが生き残る結末でもよかった。でも、作中でもはっきりと未練が残っていると言っていたし、果たして青春を謳歌する者にとって最善の結末だったと言えるだろうか。

ましてや、おんたんの想い人だけ帰って来ちゃってるじゃん……。

おんたんだけの世界が出来上がっちゃったなと少し悲しくなっしまう。

2人を主人公とするならこれは不運な結末と言える。

おんたんだけを主人公とするのであれば、最高の結末かもしれないな。おんたん自身が友人を守るためにタイムリープを行い、兄の言葉に従って生きていた世界線なのだから、当たり前なのかもしれない。

青春の謳歌の部分で言えば、作品の黒い部分を、主人公二人を蚊帳の外にして描いていたのが本当に素晴らしい。ここが、デデデデで一番好きな部分かもしれない。青春真っ最中の彼女らにとっては、毎日が非日常だから入る隙がないのだ。二人の楽しい生活に必要だった侵略者・秘密道具・出来事だけが入れる特別な時間。青春と世界滅亡を書こうとなって、どうしてこんな作品が生み出せるのか。浅野先生の頭の中を覗いて見たくなる。

風呂敷のたたみ方

ギリギリ回収しきったかなというのが印象。

見ている途中では、「風呂敷を広げ過ぎてないか」と心配していた。何とか要点だけは回収してくれたので良かった。漫画だと続きとかあったりするんですかね。すっきりは終わったと思うのだが、もう少し細部まで知れたらよかったなと。まあ映画化なので仕方ない部分ではあるが……。

前編・後編の総括

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション4.0

最終評価は★4とさせていただいた。どの口が言うんだと思うかもしれないが、今年の相対評価を付けている。別に客観的に見た時の点数はなく、ただ個人的な嗜好で点数をつけているので参考までに。

圧倒的な世界観とシナリオ。映画で見るには大満足の内容だった。加えて、主人公2人の演技が素晴らしかった。りらさんは歌手だし、あのちゃんは何をしている人なのかは分からないけど、声優ではないだろうから100点をあげてもいい。歌も素晴らしいしね。「映画」としては最高の作品だった。

【2024年6月1日現在】
2024年の個人的トップアニメ映画は、今のところウマ娘プリティーダービー新時代の扉だ。ちょうど同じ時期に公開されているので、アニメオタクならぜひ見に行ってほしい。

最近感想しか書いてないな…

今回はここまで。ありがとうございました。