『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』感想【アニメ映画感想メモ①】

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最近SNSを全て封じてしまったので、個人的に書いていた感想をブログに綴ることにしました。お見苦しく拙い文章なので、参考程度に…。あくまで私の自己満足になっています。

『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』

4月8日。吉祥寺オデヲンにて視聴。久々のアニメ映画ということでわくわくした気持ちを持って見に行きました。どこの映画館も一日1上映しかしてなくて、15時の回を見に行った。あんまり予告とか見てなかったからこの存在を全然知らなかった。(SNS見てないからかもだけど)どうやら前編と後編に別れているらしく、かなりの超大作の予感。意外と人も入っていて人気の高さがうかがえた。原作は人気なんだろうか。俺は全然知らないんだけど、漫画に疎いから仕方がない。サイネージで写真撮ってる人めっちゃいたからコアな人気があるのだろう。ということで映画を視聴していく。

吉祥寺周辺はかなり映画に登場していますね…。スクリーンを出たら同じ状況になっていたらどうしようと不安になります。

圧倒的な世界観

まず面白かったのは「圧倒的な世界観」。恐らくこの原作者の特徴なのだろうが、キャラの性格や絵のタッチなどのいろいろな要素が混ざり合って、独特の世界観を構築している。最初は、映像研には手を出すなに似ているから原作者が一緒なのかなと思ったけど違うみたい。独特な世界観と絵のタッチも似てたからそう思った。だから、あっという間にこの世界観に引き込まれることとなった。宇宙人の侵略という異常事態の中で、女子高生の青春や葛藤を描くというのがまず凄い。そしてどちらも混ざり合ってうまく表現できている。人間のほうは、特に汚い部分というのが押し出されているように思った。汚いというより底の部分か。こんな世界でも彼氏彼女がいたり、先生に恋していたり、先生も女子高生の誘惑に気がないわけじゃない部分も非常に良かった。異常事態の中でも通常営業の世の中。世界のどこでも変わらずに青春を謳歌している姿というのは非常に眩しく映った。人間の適応能力というのも凄いものだが、一周して気持ち悪く感じるようになっている。その気持ち悪さが徐々にクライマックスに近づくにつれて押し出されてきて、過去編で謎をどっど流し込み後編に繋がっている。とりあえず後編は見ようと思っている。

演技

大雅が言っていたように、演技のクオリティはかなりのものだった。あのちゃんと幾多山をはじめ、その他は大物声優だったから違和感なく見れた。特にあのちゃんは凄いなあ…。あの子にぴったりの声優だし、上手に演じ切っていたと思う。あのヤバさは素晴らしい。あのちゃんのことはよく知らないけど何でもできて才能のある子なんだなと思った。いわゆる天才型か超絶努力家なのか…。それにしても凄い。幾多さんも違和感なく演じていた。やっぱ歌手→声優は特に問題がないね。キャスティングを見すらない限り。後編も期待していいでしょう。

社会の異常性【人の適応能力は吉か凶か】

ここで描かれているのは社会の異常性。侵略の危機に気づけばそれが普通になり、何も考えずに生きるようになっている。いわゆる陰謀論に侵されるものは排他され、その異常を飲み込んでしまっている。その適応尿力というのは凄まじい能力だけど、現実でもそうやって飲み込んでないだろうか。社会で当たり前に働くこと。当たり前に二重課税があったり、色んな常識と価値観の「当たり前」が世の中には蔓延っている。それをぶち壊すには異端な存在が必要なのは分かっているものの、それが怖いんだ。一度当たり前を見つめなおせない人間は弱い人間だと思った。それは陰謀論に心酔する人間を擁護するわけじゃないが、そんな当たり前に疑問を持って考えて行動する能力は見習わないといけない。現実でも陰謀論といって考えることを放棄していないだろうか。日本には当たり前のようにアメリカ軍基地があるのとか正しくそうじゃないか。当たり前を見つめなおす機会が今の日本に必要なのじゃないだろうか。起きてからでは済まないからね。今回のように。考えることを放棄した瞬間人は人でなくなる。誰かに物語の主導権を奪われて脇役に徹することしかできなくなる。そんな人生は嫌なので、常に考えて行動するそれが大事だと思った。いろんなことを見つめなおして前に進むしかない。まあこちらが適応するというもの一つの解決策なのはもちろんそうだ。これからその当たり前が崩れて、それをどう対処していくのか。それが後編の見所だ。臭いものには蓋をする。それが「統合失調症」とレッテル貼り社会から排除していないだろうか。そんなことを考えるきっかけとなった。

伏線回収と謎

いろいろと謎が残る終わり方となった。

・まず主人公って死んだの?

・あの人型の宇宙人は何者?

・おんたんはどこまで知ってるの?どこまで把握していいるのか。

・金沢から来た彼女らの存在。

一番は過去編に描かれていた真実。すでに侵略は始まっていたという部分。そして主人公はすでに飛び降り自殺している。それをおんたんは知っているということ。じゃあ主人公ってなんだ?この元凶なのか?さらっと言ってたシフターというやつなのか?なんか仮面ライダーカブトに似てたな。この辺の過去がどうつながっていくのか。マジで頭が?だったので非常に気になる。おんたんがおんたんなのはどこまでおんたんなのか…。底か見えない。色々な人の考察を聞くと「平行世界」とかなんとか言っている人もいる。ディグりすぎると、原作勢のネタバレを食らいそうなので、ある程度の謎は謎として取っておくことにします。

終わりに

正直…かなり面白かったです。

今年はあまりアニメ映画を見ていないので、分かりませんが、恐らくトップの完成度。5月ごろからはウマ娘の映画化もあるので、どっちが面白いかは、個人的に見ものですね…。

今までのアニメ映画の一番を聞かれると迷いますが、去年の個人的大賞は「blue giant」なのでそれを基準とした点数をつけようと思う。

デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション
4.0

特典「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」
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