不思議の国でアリスとネタバレ感想

【不思議の国でアリスとあらすじ】
主人公のりせちゃんは就職活動中。ーーみんなと同じようにやっているのに上手くいかない。モヤモヤした思いを抱えながら自分のやりたいことを模索していた。そんなとき、亡き祖母からワンダーランドへの招待状が届く。ワンダーランドに迷い込んだりせは、そこでアリスと出会い、思いもよらぬ大冒険に巻き込まれていくことに……。将来に悩む若者、自分を見失った全ての人へ向けた‘‘エールの物語‘‘
今回は『不思議の国でアリスと』ネタバレ感想をお送りします。
流石はP.A.WORKS。映像、音響、どれをとっても一級品の本作は、P.A.WORKSらしさ全開の映画だったと言えますね。どうやら松竹とTBSが共同幹事として初めて取り組んだ作品のよう。
映画初日のレイトショーで、片手の数の視聴者しかいなかったことは置いておいて、分かる人には分かる『不思議の国でアリスと』をお伝えします。
筆者はP.A.WORKS大好きなので、少々偏った意見になってしまうかもしれませんがご了承ください。
それでは、いってみましょう。
【今回の記事の概要】
・不思議の国でアリスとネタバレ感想
・現代人に贈る‘‘不思議の国のアリス‘‘
・自分を知るのではなく思い出すこと
・P.A.WORKSが伝えたいこと
・総評
現代人に贈る‘‘不思議の国のアリス‘‘

✔ りせは、祖母がつくったワンダーランドで本当に大事なものを見つけていく。
『風刺たっぷりのワンダーランドへようこそ』……まさに現代人に生き方を問う作品でした。
P.A.WORKS好きの私ですが、今回の作品は対象年齢を下げているように感じられました(それが悪いとは言っていない)小中高校生に伝えたいという意思が込められていたと思います。P.A.WORKS作品は一貫して同じメッセージを込め続けている作品ですし、他作品と比べてみれば、筆者の大好きな『駒田蒸留所へようこそ』なんかはお酒が飲める年代に向けた道標的作品ですよね。
あくまで原作遵守の中で、上手くP.A.WORKSの色に染まった絶妙な映画になっていたと思います。
瓶に飴を詰め込む描写から始まった本作。『自分の気持ちを押し込めて』的な意味合いなのでしょう。絵本のようにチャプターに分けられたお洒落な演出から、祖母の家に向かい、ワンダーランド(バーチャル世界?)のテストプレイを行うことに。
かつて共有した祖母の秘密がたくさんの人を動かしている……というのは、後々のメッセージに繋がる大事な描写でした。完成していないからこそ、祖母の‘‘好き‘‘で人が動いているのを強調していますよね。
スマホをリンゴに見立てて追いかける展開も、現代人を上手に表現しています。タイパ重視過ぎる白うさぎ、いいねに固執する青虫、ついてこれない者から首を跳ねていくトランプ兵……こう見ると、生きづらくて仕方がない。ワンダーランドというフィルターを通してでも滑稽に映るのに、ほんと、現代人は何をやっているんだ。
自分を見失って、自分色を取り戻していく。とてもきれいなストーリーラインで、全若者に見て欲しい作品になっていました。ただ、既に歳を食っている20代おじさんの筆者は、もう少し遠回しの方が好みだったかな。
特に刺さったのは、青虫が蝶になって若さを失っても、今の自分を受け入れて前向きに生きているところ。
今と昔のギャップは誰にでもあるのかもしれません。受け入れ難い現状と、理想からかけ離れた今。それでも今を受け入れて、今の自分にしかできない輝き方をすること。そのメッセージには私もグサッとやられました。

不思議の国のアリスを復習してからの方がいいかもですね。
自分を知るのではなく思い出すこと

✔ 自分のことだって全然分からないのに⇒昔の自分(好き)を思い出せ!
これは本作の一番伝えたいことだったのかなと筆者は思いました。
おてんばなアリスのような時期が、かつての僕らにもあった。答えは蓋をしている自分の中に。
協調性の中で、自分を殺して、生きづらいですよね。筆者も『自分を殺して選ばれてまで働きたいか』って、就活目前に自問自答していたことがありました。
答えは‘‘NO‘‘
筆者の場合は、就活が始まる前に、りせちゃんと同じ答えに辿り着きました。でも現実は残酷です。全部馬鹿正直に、取り繕うこともせず就活したら性格検査で落とされました(笑)
好きを貫く・自分を貫くって、協調性とは程遠くて、誰も求めていない。それを痛感する就活だったなと懐かしい気持ちになりました。筆者も好きと自分を貫いた結果、周囲の人間よりも小規模の会社でしたが採用をいただき、今は幸せに生きています。凄く、凄く、りせちゃんの気持ちに共感できました。
ニホントカゲが好きって……りせちゃんは良い趣味をしています。透明だったりせちゃんが秘めていた‘‘好き‘‘を爆発させて色を取り戻していくシーンは、本当に最高でした。
答えは自分の中にあるじゃないか。そうだ、そうだ。この先生きていく中で自分を見失ったら、昔の自分を思い出せばいい。本作からそんなメッセージを貰った気がします。

変だって、それが自分でしょ
P.A.WORKSが伝えたいこと

✔ どこへ行きたいか。それさえあれば辿り着ける
チェシャ猫さんが言った同じ言葉を、同じP.A.WORKSの作品から貰い、筆者は今も生き続けています。
好きや自分を大事にしなさい。じゃあ、やりたいことをやりたい。けど、自分にそんな実力はない。
これは誰もがぶつかる壁です。誰もがプロ選手になれるわけじゃない。60歳になってからプロ野球選手になりたいって思ってもなれません。現実は残酷です。
筆者も、サブカル大好き、作品作りに携わってみたいなんて淡い希望を抱いていましたが、現実の自分はアスリート畑出身で、創作なんて一度もしたことがない人間でした。しかも協調性もない。
それでも、どこへ行きたいかを分かっていれば辿り着けるんだ。
筆者はこの言葉を胸に、社会人になってから初めて夢のために動き始めました。遠すぎて先人の背中は見えないですが、いつかは。
P.A.WORKSの作品は、いつも背中を押してくれます。
終わりに

【不思議の国でアリスとまとめ】
〇今を受け入れ前向きに生きること。
〇自分のことは自分が一番知っている。
〇好きと自分を大切に。
〇どこへ行きたいか。それさえあれば辿り着ける。
今回は『不思議の国でアリスと』ネタバレ感想でした。
対象年齢は、いつものPA作品よりは少し下かなと思いましたが、大人にも刺さる内容だと思います。
アニメーション良し。可愛さ良し。音響良し(特に)
不思議の国で、自分探し、できましたか?
今回はここまで。ありがとうございました。
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