【3年生編開始】よう実3年生編1巻ネタバレ感想~小説感想メモ㊲~

ー読書感想文ー

【よう実】ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編1巻

よう実3年生編1巻
よう実3年生編1巻

【ようこそ実力至上主義の教室へ3年生編1巻】
Aクラス→Cクラスという前代未聞のクラス移動をした清隆に対し、理解が及ばない新3年生たち。特に堀北は右腕を失ったことで塞ぎこみ、Aクラスにも暗雲が立ち込める。一方、坂柳なきCクラスでも突然現れた綾小路への評価は二分していた。そしてとうとう綾小路清隆はCクラスリーダーの座をかけ、表舞台で動き出すーー大人気『よう実』3年生編開幕!!

今回はよう実3年生編1巻のネタバレ感想をお送りいたします。

綾小路清隆、衝撃のクラス移動から数か月。長いお預けを喰らった読者もようやく続きを読むことができました。

綾小路清隆がクラス移動したことに対し、他のキャラはどう思うのか。

それを妄想するだけで生きる活力が湧いていたものです。

私も早速発売日の昼に購入し読み進めましたが、今回は一点注意が必要。

とにかく心が痛い。

新たなる希望に浮かれる者。

残酷な現実を前に悲しみ、疑問に思う者。

それぞれの反応に胸を痛める1冊となりました。

今回の質問者
今回の質問者

推しがいる場合はそれなりに覚悟がいるかもですねぇ。

筆者
筆者

清隆のクラス移動。読者もそれを受け入れて前に進む一冊です。

今回はネタバレを交えながら3つに絞って感想を綴っていきます。私が暴走してしまう場所があるかもしれませんが、そこはご了承を……


北条なすの

二次元が住処のガチ体育会上がりオタク。仕事しながらアニメ聖地の現地情報や小説の感想を綴っています。【実績:ゆるキャン△聖地(静岡西部)完全制覇・マケイン聖地完全制覇等】他にも貧乏旅行スキル、城郭、登山、温泉の記事を更新中。

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【今回の記事の概要】
・よう実3年生編1巻ネタバレ感想。
・覚醒後の一之瀬帆波の動向
・Aクラスの希望と他クラスの動向
・ヒロインたちの動向


【ネタバレ有】一之瀬帆波(覚醒後)

覚醒

まず注目すべきは一之瀬帆波でしょう。

前回の2年生12.5巻ではとうとう清隆を出し抜き、一線を越えた一之瀬帆波。多くの読者も彼女がどう動いていくか気になっていたと思います。

POINT1

【当面のクラス方針】
清隆クラスと一之瀬クラスは、あの夜を越えて完全な協力関係となる。『どうしてそこまで信頼し合えるのか』と疑念を抱く者もいたが、そこには一之瀬の確かな愛があった。

ということで今回で下位2クラスが完全に手を結ぶことになりました。1年生編の堀北クラスと一之瀬クラスの協力を彷彿とさせる展開です。

特に疑い深い橋本なんかは『完全には信頼できない』と言っていましたが、そこで色々とチラつかせる一之瀬がたまらん。妄信的な姿もここまで行くと尊敬できてしまいます。

今回の質問者
今回の質問者

流石に1クラスで戦うのは清隆も難しいよなぁ。
いや、そうさせたのは一之瀬(覚醒)か……

筆者
筆者

しかも堀北クラスよりもさらに深い協力関係。ほとんど全てを共有することになりそうです(清隆と一之瀬のように)

この関係性、すなはちDクラスが駆け上がるために必要な唯一のピースを手にした一之瀬は、正直調子に乗っています(笑)

特に3年生編1巻では、一之瀬の他ヒロインとの絡みが多かったですが、みな尽く敗北を喫していましたね。

POINT2

①一之瀬帆波VS天沢
洞察力の優れた天沢が一之瀬に『もしかして体の関係が……』と吹っ掛ける。それに対し、普通に認める一之瀬。ここにバチバチの綾小路マウント合戦が始まる。

勝者:一之瀬帆波。

ここの『私の方が綾小路知ってますよ』アピール合戦で、一之瀬は、無人島試験で一瞬だけ聞いた『ホワイトルーム』という単語をチラつかせる。咄嗟に機転をきかせた一之瀬に、私も天沢も騙されてしまいました。

完全に天沢を手玉に取る姿は、まさに‘‘覚醒‘‘一之瀬さんです。

ここのやりとりは今の一之瀬を象徴するシーンだったと思います。

私も最初『ホワイトルームのこと知ってるよ』と一之瀬が言った時にマジでびっくりしました。そこまで深いのかと思いましたが、流石に綾小路もそれは教えていなかったようです。一瞬で天沢を見抜き最適解を選んだ姿を見て、私も白旗を振って降参。

『ただの巨乳じゃない』と溢す天沢は少し面白かった。

POINT3

②一之瀬帆波VS軽井沢
ベンチにいる清隆を見て戸惑う軽井沢に声を掛ける一之瀬。それとなく『‘‘あれ‘‘は別れた後だからねぇ』とチラつかせ、実は私が待ち合わせしていましたぁと性格の悪さを見せつける。綾小路に対し見返りを求めた軽井沢と一方的な愛を受け入れた一之瀬の差を実感。

勝者:一之瀬帆波

ここも今の一之瀬を象徴するシーンです。まあ、ここの二人は何度もやり合っていますし、特別感はなかったのですが、二人の愛に対する考え方の対比が素晴らしい。

愛して欲しいと思っていた軽井沢に対し、覚醒した一之瀬は『綾小路があなたの前から去ったのはあなたが悪い』と突きつける。怖すぎでしょ。

そして善人の象徴であった一之瀬に対し、軽井沢は問います。

『困っていたら私も助けてくれるの?』

『助けないかなぁ』

ここのシーンで、選ぶ力を得た一之瀬が垣間見えました。

衣笠先生は読者が見たかった覚醒一之瀬を存分に見せてくれたと言っていいと思います。こう考えると一番変わったのは一之瀬ですよね。

綾小路や坂柳、龍園や天沢までもが恐怖した彼女のポテンシャルヤバさを改めて体感できたと思います。ほんと、これからが楽しみすぎますが、どこで綾小路に切られるのか。私はそれだけが気になります。

今回の質問者
今回の質問者

確かに、綾小路ありきだからなぁ。壊れる瞬間も見たい

筆者
筆者

衣笠先生曰く、3年生編も同じボリュームになるそうなので楽しみにしておきましょう。


【ネタバレ有】清隆と龍圓。そして堀北と軽井沢。

対比

堀北鈴音に触れますかぁ。いや、ほんとしんどい。

3年生編1巻では、ずっと鈴音が塞ぎこんでいた。もうとにかくこれが苦しくて、苦しくて。

綾小路が手放したことこそ、それが一番の信頼の証なんですが、それが伝わるわけないのがツラいし、マジで可愛く健気に進化していた鈴音の女の子らしさをこうして体感するのはもどかしい(もどかしい=塞ぎこむ鈴音に新たな扉を開かれそうになったからというのは黙っておきます)

ですが、この3年生編1巻では、堀北クラスの希望が描かれたとも言えます。

結論から言えば、絶望の中結束していく堀北クラスと、龍園、清隆クラスで流れる不穏の対比。特別試験の結果からでは見えない希望の光がありました。

その前に、まずは今回の特別試験について触れましょう。

POINT4

【特別試験】
超ざっくり言うと、特別試験は選抜学力テスト。相手クラスの全員に対し計100点のマイナス点を振り分けて戦うが、選抜されるのは5人のみ。誰にマイナスを与えるのか。均等に、それとも狙い撃ち? そんな中、龍園は綾小路が出ることを予想し100点の全てを綾小路にベットした。つまり綾小路が100点をとっても0点になり、実際に清隆が0点と言う結果になる。龍園は綾小路の戦略を読み切り完全勝利したと思っていたが……

私も普通に清隆が負けたと思ったのですが、龍園が成長することも読み切り、清隆は最高の形でCクラスのリーダーとなりました。

確かによくよく考えれば清隆にベットしている時点で清隆の実力は露呈する。それでも学力勝負ならCクラスは余裕で勝てるから。

ここの龍園も見ていて苦しいものがある。つらいよ。

もう自分だけじゃ出し抜けない。龍園虐。可愛そうだよぉと思ってしまう私でした。

ここで龍園の在り方が揺らいでしまうのが、正直私としては心苦しかったです。

恐らく龍園はこれから仲間を頼ることになるのでしょうが、すでにそれは堀北が実践しています。あの唯一無二の独裁者が折れ、仲間に頼るというのは見たくないな。

展開的には本当の意味で仲間を頼ること。それは仲間を道具としてしか見ていない綾小路との対比となり、なんやかんや……ってなると思いますが、やっぱり龍園は貫いてほしい。

それに龍園はしばらく暗いトンネルに入るそうですからね。いつか殻を破ってどんなリーダーになるのかは楽しみにしておきましょう。

対して清隆クラスの森下や橋本も、道具としてしか見ていない清隆に疑念の念を抱き始めます(はや)そこに七瀬が月城と会話するシーンを見てしまう。正直清隆のクラスも安泰とは言いがない雰囲気が漂っています。

今回の質問者
今回の質問者

どのクラスでも不穏な空気が流れ始めているね

筆者
筆者

ですが、それに反して結束を深めるクラスも

POINT5

【軽井沢×堀北】
塞ぎこむ鈴音に軽井沢が手を差し伸べる。軽井沢の成長が輝く最高のワンシーン。互いに本音を吐露し合いながら前を向き始める。

もう感動でしょ。清隆の下で成長してきた二人がついに邂逅。

互いに知らない一面は清隆によってもたらされた面であり、二人で『そんな一面知らなかった』とハッとする。『軽井沢、お前が最高のヒロインだったよぉ!』と私も心の中で叫んでおりました。ここで交わるのが凄い。

鈴音を支えるのが清隆が一番手塩にかけてきた軽井沢なのか……。それはそうかと思いつつ、本当に待ち侘びた瞬間でした。

乙女の友情!!!!!

長年追ってきたよう実ファンは泣いているでしょう。

この本当の意味で誰かと手を取り合うシーンは、清隆と龍園との大きな対比。堀北クラスに生まれた希望の光は読者の心も照らしてくれました。

ありがとうね、軽井沢さん。あなたは素晴らしいヒロイン‘‘だった‘‘。

ってもう誰がヒロインなのか分からないわ。


【キモオタ注意】各キャラの動向

推し

各ヒロインたちの動向等を。

って、なんかエロティックな新キャラ来たぁ!!!!!

とこれが叫びたいだけ。

清隆クラスに現れたゆるふわ清楚系ビッチ。現実にいたらぶっ殺しているであろう、まさに二次元を体現した素晴らしいキャラが現れました(私の癖に刺さっただけです)

名前は白石飛鳥。ほくろがとても魅力的。

なんか清隆を食べてやろうと画策しているらしいですが、今後どうなるのでしょうかね。あくまで推しではないので、そう簡単に体の関係を結ばれては困ります。ずっとふわふわしていてくださいね。

ちなみに宇宙人系の森下さんが大暴れしていたのも個人的には面白かった。授業中に清隆にちょっかいをだすのとかジワる。

そして私の推しである『椎名ひより』は出てくることなく終わりました。最近扱い雑じゃないですか清隆さん。なんか『意図的に図書館を避けていた』って言っていましたけど、ひより泣いていますよ。頼むから顔だけでも出してほしいと願っております。

そしてとうとう清隆の口から、椿桜子ちゃんの姉:雪ちゃんをほのめかす発言。

幼馴染として単純に興味が湧いただけらしいですが、ここからどう物語に絡んでくるのか気になるところです。

といっても、私よう実0巻全然知らないので、雪ちゃんは未知数なんですね。(まず姉だっけ? 間違っていたらすいません)

綾小路LOVEが多すぎてキリがないですが、こんな感じでしょうかね。

筆者
筆者

ちなみに私の推しは
①ひより②鈴音③飛鳥←new

今回の質問者
今回の質問者

きも……


終わりに

よう実3年生編1巻
よう実3年生編1巻

【よう実3年生編1巻まとめ】
・覚醒した一之瀬に注目
・完全勝利の清隆クラスにも不穏な流れ
・軽井沢×堀北:絶望の淵で出会う清隆の置き土産たち
・個性爆発(飛鳥・森下)

今回はよう実3年生編1巻をネタバレありで語りました。

相変わらず面白すぎるよう実ですが、1巻は伏線を貼りながら様子見に近い内容だったと思います。2巻以降の情報が全く出ていないので、どういう形で物語が進むのか。また楽しみにしておきましょう。衣笠先生、トモセ先生頑張ってください。マジで生きがい。

よう実3年生編1巻4.3

アニメも2年生編が動き出すようですし、よう実もどんどん盛り上がってほしいですね。ありがとうございました。ふう。これにて。

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