【ヤバかった】ウマ娘プリティーダービー新時代の扉
【あらすじ】
ウマ娘プリティーダービー新時代の扉公式サイトより引用
自由気ままなフリースタイル・レースで、最強を目指して走り続けてきたウマ娘の少女、ポッケことジャングルポケット。
気まぐれに観戦した<トゥインクル・シリーズ>のレースで、フジキセキの走りに衝撃を受けたポッケは、自らも<トゥインクル・シリーズ>に挑むことを決意する。
ウマ娘たちの集う『トレセン学園』に入ったポッケは、フジキセキを育てたタナベトレーナーのもと、一生に一度しか挑戦を許されない『クラシック三冠レース』に挑む。
そこに待ち受けていたのは、ポッケをもしのぐ実力をもつ同世代のライバルたちだった。
今回の主人公はジャングルポケット。
私はウマ娘(ゲーム)を引退しているので、名前と容姿しか知りませんでした。他の主要キャラであるタキオンとカフェは、もちろん知っていました。ですがダンツフレームちゃんは初見。ゲームはハマりすぎて生活に支障をきたしていたので引退済です。でもウマ娘大好きオタクな私が事前知識なしで突っ込んでいきました。事前知識なしでも神作であることは保証します。
ただし
事前知識として、知っておきたかった点が一点。
この部分だけネタバレなしで紹介していきます。
【今回の記事の概要】
・映画に必要な事前知識
・映画ネタバレ感想と見所
・映画の総合点数
映画に向けた事前知識

フジキセキの背景と戦績
ジャングルポケットがフジキセキに憧れて…という形で物語がスタートします。ウマ娘あるあるだと思うので、「ああこんな感じね。いつも通りだね」って感じ。映画では「フジキセキと担当トレーナーが叶えられなかった夢」がちらつきながら進んできます。
これが物語の軸の一つ。
見ていけば、叶わなかった夢の概要をある程度知ることができます。ですが、その前後の背景とかフジキセキがどんなウマ娘だったのかをより知っていれば、もっと楽しめたかなというのが感想。初めからフジキセキがどんなウマ娘なのかを理解できていればより楽しめると思いました。
下記からはネタバレ全開で語らせて下さい。↓
見所①圧巻のレース作画

ヤバいね。マジでずっと心臓の鼓動が収まらなかった。映画であるということは、何回もレースが描かれるということですよね。それは分かっていたので、少しマンネリ化しないか心配していたのです。
しかし、全レースがマンネリという概念からかけ離れている。
「こういう描き方もできるんだぜ」って感じで、ヌルヌルカメラワークから変幻自在の描き方には感服いたしました。映画だから迫力もあるし、音響も最高級。いつも通り迫真のレース展開(実話)には心を躍らせていました。
また一つとレースが終わって行く。毎回心を痛めるか胸を高鳴らせるかで終わりますので、その余韻が続くわけです。そうすると、次のレースまで心臓がバクバクになっているので、その無限ループに陥っていました。
それが今回一番良かった部分かもしれませんね。熱いうちに次の釘が心臓にぶっ刺さるので、どんどん痛みも喜びも蓄積されていく。最後日本ダービーからジャパンカップはもう最高潮。最後は昇天していました。
日本ダービー
個人的お気に入りはやはり日本ダービー。たまらんっすね。「ジャングルポケットがここで勝つんだろうな」というのは物語的に分かっていたので、勝敗予想は楽観的に見ていました。前述したとおり、本当に迫真のレース。ダンツちゃんの健気な姿もポッケの闘争心にも心打たれていたのですが…
決着であの無音のワンカットは心臓に悪すぎる。落差がやばすぎてジェットコースターですね。安易な表現かもしれませんがそれがぴったり。フジさんとなべさんは私の心臓を考慮してください!!
レースのゾクゾク感
ウマ娘では、RTTTでもその前でも、挫折という部分がたくさん描かれています。今回は一味違う。タキオンが走るレースのゾクゾク感が、今までで一番の敗北と挫折を演出していました。
私はウマ娘を萌えアニメとしてではなく、普通にスポ根アニメとして見ているので、この部分の演出が凝っていたのが本当に良かった。NTRの表情とかマックの表情とか、今までも印象に残っている所がありますが、今回が一番光っていましたね。まあ映画ですから。
このゾクゾク感とレースの盛り上がりの描き方が合わさってしまえば、もう心臓が持たない。観客の描き方も凄く良かった。実際の競馬を見ているような歓声でした。第4コーナーを回るところから、最終直線に入るところの盛り上がりもそうですし、1000m通過時や仕掛け始めた瞬間の盛り上がりが、実際の競馬を思い出させました。
唯一見に行ったのが、2023年の有馬記念でしたので、また行きたくなっちゃうじゃないですか。あの時の盛り上がりは唯一無二だったなと。ああ、競馬沼ハマっちゃうよ。実際に馬券を握りしめながら見れたらもっと良かったですわ。
見所②日常と仕草

ウマ娘シリーズの日常パートは、毎度作り込みがいいですよね。小ネタの挟み方は今回も最高でした。特に夏合宿・お祭りはお気に入り。夕ご飯で「もうご飯ないです」的な感じで宿の人を困らせている部分とかクスッとしてしまいました。まあ面白いという部分もそうなのですが、修学旅行感がマジで良かった。
彼女らにとっての青春の一ページを見て、学生であることを思い出しました。死ぬ気で走って飯食って風呂入って…また走って。本当に眩しい青春が垣間見えた気がします。修学旅行感と言えば、ダンツちゃんとカフェの夜のランニングシーンとか最高。ひたむきに走る姿とどこか浮ついた感じ。浮ついているのはこっちなので、彼女らは浮ついていないかもしれませんが、環境が違う特別感。一瞬のきらめきってやつですね。
この辺が描かれていたのが、夏祭りですね。いやーちょっと残酷すぎませんか? ケガで引退したフジキセキとポッケが、ケガで走らなくなったタキオンに向き合い始める。これを花火大会で行うなんて…。どんだけあの皐月賞に囚われているかが、ものすごく伝わってきました。
もう戻らない一瞬のきらめき。
いや残酷すぎる。マジでやばすぎ。今書いていて語彙力が飛びかけています。花火の美しさがここまで苦しくなるとは。ちょっとここはレべチ。
あとは普通に、自分の青春(戻らない一瞬のきらめき笑)を思い出して、ノスタルジックな気分で見ていたので、良かったのかもしれませんね。ウマ娘でこんな思いになるとは思わなかった。このせいで普段飲まないお酒を買って帰った成人男性だったのである。
ああ、仕草も話したかったんですよね。これは簡単なんですけど、タキオンの心が体の動きに出てしまっている所。これも良かったですよね。何度も何度も足が動きだしそうな描写を入れておいて、最後の最後にレース場から駆けてゆくシーンにつなげていくんですから。
あっぱれ!
特典小説も良き
総括:鼓動が収まらない2時間

1500円かかっていますから。半券握りしめて見ていればよかったかな。ずっと第4コーナーの神作品。とりあえず2024年上半期の個人的NO.1 で決定。まだデデデデの後編を見ていないので分かりません。けど確実に言えるのは、作画はNO.1 は揺らがないと思う。それほどまでにいい作品でした。
ウマ娘プリティーダービー新世代の輝き
今までのアニメ映画の一番を聞かれると迷いますが、去年の個人的大賞は「blue giant」なのでそれを基準とした点数をつけています。
私は普段旅行系の記事(主にアニメ聖地とか)を書いています。
【関連:競馬初心者の有馬記念】
今回はこれまで。ちょうど週末に日本ダービーなので見てみます。ありがとうございました。