【初見OK?】ゲゲゲの謎真正版(映画ゲゲゲの鬼太郎)ネタバレ感想~アニメ映画感想メモ⑨~

ーアニメ映画感想ー

【映画】ゲゲゲの謎 真正版

ゲゲゲ映画特典
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本日のアニメ映画感想は『ゲゲゲの謎 真正版』をお送りします。

実は筆者、幼少期にアニメを見ていなかったので、ゲゲゲの鬼太郎を見たことがないんです。本当に、鬼太郎、目玉おやじ、猫娘の名前を知っている程度の知識しかありませんでした。

特に今回お伝えしたいのは……

『ゲゲゲの鬼太郎』を知らなくても面白いのか?

という部分です。

現代風にリメイクされたようで、キャラの可愛さカッコよさ◎。作画も◎。そしてR15作品ということで、期待は最高潮でした。恐らく予告編を映画館で見てなかったら、見に行こうとならなかったので、映画の予告は大事だなと改めて思います。

ということで、今回は『ゲゲゲの謎 真正版』のネタバレ感想をお送りいたします。


北条なすの

二次元が住処のガチ体育会上がりオタク。仕事しながらアニメ聖地の現地情報や小説の感想を綴っています。【実績:ゆるキャン△聖地(静岡西部)完全制覇・マケイン聖地完全制覇等】他にも貧乏旅行スキル、城郭、登山、温泉の記事を更新中。

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【この記事の焦点】
~ゲゲゲの謎 真正版ネタバレ感想~
・ゲゲゲの鬼太郎初見でも面白いのか?

・世界観について
・主人公と鬼太郎父の約束と絆


【結論】ゲゲゲの謎 真正版は初見で面白い?

【結論】ゲゲゲの鬼太郎を見たことがなくても面白すぎる

はい、とにかく初見でも面白かったです。

理由を挙げさせてもらうなら色々とありますが、現代風にリメイクされていることによってかなり敷居が低くなっていると思います。終始知らないキャラではあるものの、物語の背景は現実の世界とリンクしているので飲み込みやすかったです。オカルト風というより陰謀論とか都市伝説風の物語に仕立て上げられているので全然OK。

ただ、軽い履修は必要かなと思いました。物語の進行に妨げが生まれるわけではないんですけど、最後のしこりというか……要は鬼太郎の誕生にフォーカスが向かう作品となっています。そのため、サブキャラである目玉おやじや猫娘も少しだけ出てくるんですけど、そこの背景も気になっちゃう!

物語の本筋には絡まないので、彼らの背景だけ知っておくと、もやもや0で映画を終えることができると思いました。

筆者
筆者

私が面白かったと感じた理由は下記↓に記します。


田舎×恐怖の世界観

他作品と比較して申し訳ないですが、『ひぐらしの鳴く頃に』を彷彿させる世界観がとにかく素晴らしかったです。

舞台は哭倉村(なぐら)という閉鎖された村となります。東京から来た兵隊上がりの銀行員水木が今作の主人公。ちょうど昭和の高度経済成長期が背景のようで、初めに東京の発展した風景から始まるのですが、そこから田舎のトンネルの向こう側にある哭倉村(なぐら)にたどり着きます。

木造の家屋とお屋敷、神社や鳥居が並ぶ街並み。湖の中心部には鳥居のたった大きな島。そして村人の姿がない所も恐怖心を掻き立てられました。そして耳を蝉の鳴き声で支配されているので、まさに自然と人の恐怖で溢れているのです。

特に光っていたのは、時刻の移り変わりですね。朝→昼→夕方の太陽と木々が重なる瞬間の描写も、いくつものレパートリーを持っていて、紫色で不気味に輝いたり、オレンジ色の空にひぐらしが鳴いたり。恐怖満載の情景描写が最高でした。

こういう世界観はいくつ歳を取っても厨二心をくすぐられますね。

主人公が来たばかりで、もうよそ者が来たと噂になっているところも、閉鎖的な村の怖さが良く表現されています。スタートダッシュの時点で、田舎の美しさと恐怖の二面性を表現できていたので、すぐに世界観に入り込めたと思います。舞台は満点でした。

イメージ
イメージ

そしてキャラの作画◎。アニメならこの部分は外せません。

特に種﨑さんが演じる沙代ちゃんは可愛いです。主人公である水木、鬼太郎の父も、男の私が惚れ惚れしてしまうカッコよさがありました。妖怪との戦闘シーンも多々見ることが出来ますが、迫力満点で文句なし。現代のアニメ映画に引けを取らない出来でしたので、初見でも非常に入り込みやすいと思いました。

筆者
筆者

大事なことなのでもう一度、沙代ちゃんは可愛いです。


約束と絆

終始ぶれない主人公水木と鬼太郎の父。今回はこの二人に学びが多くありました。

戦時中の体験で幾度となく裏切られてきた水木は、出世欲に溢れる向上心の塊みたいな人間です。元々は、戦時中の上官や上級国民に恨みを持って銀行員として走り回っていた訳ですが、鬼太郎の父と出会って変わっていきます。ここの水木の成長と変化、鬼太郎の父と刺激し合うバディー関係には、心躍らされました。

平気で嘘をついて、自分の出世のために人を利用しようとする水木の姿は、まさに自分が恨みを持っていた上級国民と同じ姿なのです。初めて出会った鬼太郎の父にも平気で嘘をついて、情報を手に入れる始末。鬼太郎の父は、そんな水木を諭すのです。

『約束は守れ、嘘はつくな』

すいません。正しいセリフを完璧に覚えているわけでは無いのですが、鬼太郎の父の心の底からの叫びには刺さるものがありました。このセリフを経て最後のクライマックスです。水木は時貞に社長にならないかと提案されます。そこで自分の夢を手放してでも‘‘約束‘‘を守った水木、かっこよすぎました。

対して鬼太郎の父は、人間に追いやられてきた幽霊族。同じように人を信用しない冷酷な人間(?)だった訳です。そんな鬼太郎の父が、水木と出会い結託して行動することで、人間を知る。死の瀬戸際で助けに来てくれた水木に我が子を託し、人間が生きるこの世界の人柱になってくれたのです。

この二人の変化は特に良かったですね。

いくら能力があったって、真摯に人と向き合えない人間は身を滅ぼす。
私も今一度人間関係を大事にしようと思えました。

ただし、沙代ちゃんに肩入れしてしたいた身としては心苦しいものがありましたけども。
途中まで『水木、曖昧な態度を取りやがって!』と思っていましたが、沙代を捨ててでも‘‘約束‘‘を守るという構図が、二人の友情を表しているようで、作品としてはOKです。


終わりに

ゲゲゲ映画特典
ゲゲゲ映画特典

ゲゲゲの謎真正版4.3

【結論】初見でも早く観にいこう

初見でも面白すぎる作品です。ちゃんと『ゲゲゲの鬼太郎』に興味を持てたので、これから少しづつ見てみようと思いました。今回はここまで。ありがとうございました。


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