東京から思い切って聖地に移住してみた

オタクなら一度は考えたことがあるだろう『聖地移住』
推しと一緒にカーテンを開け、推しと一緒にカーテンを閉じる。
それはオタクにとって何よりの幸せだと心のどこかで分かっているはずです。
ですが、考えるだけ不安が積み重なり『まぁ、いつかね』と先延ばしにしてしまうこともあると思います。

東京住みだし、不安ばっかであと1歩が出ないんだ。

環境を変えるのは勇気がいることですよね。
今回はそんな人に向けた自慢話であると同時に、聖地移住に興味を持っている人の助けになればと思い、記事を執筆させていただきました。
新卒で聖地移住をした筆者が、日々の生活でどのように感じ日常を過ごしているのかを紹介できればと思います。
【筆者の軽い経歴】
・新卒で22年間過ごした東京を離れ、愛するゆるキャン△の聖地(東海地方)へ移り住む。場所によりけりだが、実際ド田舎と言うわけではないため、プチ移住というのが正しいかもしれない。地域が変われば人が変わる。地域が変われば世界が変わる。目新しい生活に四苦八苦しながらも、毎日焚火に火をくべながら魂を燃やしている。聖地で暮らしている実感が未だに湧かない(いい意味で)から、あと2~3年いる予定。
・聖地移住による日常の変化2選
・聖地移住後【仕事/キャリア】との関わり方2選
1.聖地と日常
1-1.お金が貯まるようになった

まずは現実的な話から。
聖地移住の副産物……それは、お金が貯まること。

推し活に使っちゃいそうだし、収入も東京と比べたらあんま変わらないんじゃない?

いいえ。個人差はあると思いますが、聖地にはお金じゃ買えない幸せがあります。
自治体によっては東京と比べて物価安。
実際筆者が住む地域も、物価が低くて助かっていますし、お金の面は移住で一番大事なポイントではないでしょうか?
‘‘お金‘‘が一番の懸念点といってもいいでしょうね。
もちろん個人差はあると思いますが、筆者の所感では東京にいた頃よりお金が貯めやすいです。
一番の理由は、アニメの世界と隣り合わせであること。

東京にいた頃は、交通網が発展しすぎていて選択肢が多すぎたのです。
お金を払えばどこにでも遊びに行くことができてしまうため、楽しんだ分だけ出費がかさむ。
ですが、聖地に移住してきてその心配とはおさらば。
歩いて行ける場所に聖地があって、ただ歩くだけでも海を眺めるだけでも、充実した一日を過ごすことができます。
限られた範囲だからこそ、灯台の下にあるスポットに光が灯り、自然とお金を使わなくなっていきました。
お金が貯まれば心にも余裕ができる。東京に残っていた場合を想定しても、22年間東京にいれば見慣れた景色しかないですし、色んな事にお金を消費することになっていたでしょう。
筆者は移住することと=キャリアを諦めるは成立しないと思っていますので、毎日‘‘実質お金を稼いでいる‘‘と思って日々を過ごしています。
1-2.‘‘幸せ‘‘の基準が下がった

前述した話と似たり寄ったりですが、‘‘幸せの基準が下がったこと‘‘
これが何より聖地に移住してよかったと思っている理由です。
筆者が社会人になる上で一番危惧していたのが、幸せのハードルが変わってしまうことでした。
人付き合いも増え、時には興味のなかった世界に連れ出されるのが社会人です。
例えば筆者は典型的Z世代ですので、‘‘夜の世界‘‘等にも興味はないですし飲み会にも関心がありません。そういう自分が変わっていくのを危惧していました。
ですが、何気ない日常に付加価値がつくことで、‘‘幸せ‘‘の絶対的な基準が生まれます。
筆者の場合はゆるキャン△の聖地ですので、何の変哲もない神社や海、キャンプ場が日常であり非日常です。
時には飲み会等で典型的な社会人の幸せに直面することがありますが、耳を潮騒に傾けるだけで、正しい価値観を維持できていると思っています。
『このまま東京にいたら自分を見失っていたかも』と、時々思います。
社会人の娯楽が私の暮らす地域に無いとは言いませんが、東京と違って少ないのは事実。
そういう世界とも遠ざかっているのが、お金が貯まることに繋がっているのだと思います。

また、今までは、お金を旅行で消費することが幸せだと考えていましたが、聖地にいることによって、自分の暮らす地域に目を向けるようになり、お金を消費することが幸せだと考えなくなりました。
幸せの基準が下がったことで、見える世界も変化していったのです。

確かに、旅行だと見過ごされる魅力を知れるのはいいことだね。

その通り! それが確かな幸せの基準を生み出します。
例えば、東京からでも富士山が見えますね。
筆者は富士山を見るたびに『いつか登ってみたいな』と思いを馳せていたのですが、東京にいる私と富士山を結ぶ視線の間にも無数の観光スポットがあるわけで。
今まで高望みしたことで見えていなかった世界に、自然と目が向いていくのです。その証拠に、筆者は数百円のガソリン代のみで聖地以外の側面も楽しんでいます。

・案外お金の面は何とかなる。
・聖地移住は自身の幸せを広げる。
2.聖地とキャリア
2-1.日常が非日常に変わる

お次は、聖地で働く魅力を考えました。
1言で言えば、仕事に活力が湧いてくる。
筆者はこのありがたみをしみじみと感じております。従事する仕事柄外に出ることも多く、聖地を頻繁に通ります。
皆さんはそんな日常を想像したことがありますか?
移動中に俯く余裕もない。仕事していることも忘れて興奮してしまう。これがオタクの末路。
とても幸せなことだと思いませんか?
私が住む街は、私にだけ非日常で居てくれる。そう考えると仕事にも精が出るものです。
『地域のために』なんて帰属意識も持てるようになり、東京とは違った見方で地域と関わり合えています。
この『地域との関わり方』というのは、時に移住のネックになることも挙げられていますが、考え方によっては幸せなことだと言えます。
地域コミュニティなんてものは典型的で、自分が好きな場所が愛されていることの裏返しですから。

都合が良すぎる気もするが、言いたいことは分かったよ。

筆者の‘‘幸せ‘‘は広範囲に及びます。
2-2.自分は1人じゃない

東京にいれば仕事の選択肢も広がったかもしれません。そのため、筆者は自分の選んだ道に後悔しないよう自己研鑽をはじめました。
呑気な隠居生活に見えて、実は毎日勉強していたりします。これでも独立起業を目指していますので、
色々と自分自身に制約を設けて勉強していますが、それでもまるで辛くないのは、
聖地にいるからです。
幸せの基準が下がったことで、ここにいることすらもリフレッシュに該当します。
これぞ最強の好循環。努力しながら幸せを追える。
二兎追って二兎を得ることができるチャンスが『聖地移住』という選択肢だと思います。

今までの日常から飛び出して新たな価値観に出会い、成長する。
土曜日は聖地巡礼して、日曜日は勉強する。みたいなサイクルで過ごしていれば最強。
筆者が言いたいのは、『聖地移住』は決して仕事を諦める後ろ向きな選択肢ではないということ。
移住の懸念点として『収入源』の有無も頻繁に挙げられます。
ですがそんな壁はこっちに来てから壊してしまえばいいのです。地方の学生が東京にある予備校の寮に入って浪人することもありますよね?
感覚はそれと似ていて、全て自分自身の考え方次第だと思っています。

確かに極論言えば、弁護士資格を取れば収入も困らないしな。
むしろ余る。上流階級だ。

だいぶ飛躍していますが、そういうこと。
・聖地で働くことは好循環を生む。
・目標があれば『聖地移住』は最強の選択肢。
終わりに

【今回のまとめ】
・案外お金の面は何とかなる。
・聖地移住は自身の幸せを広げる。
・聖地で働くことは好循環を生む。
・目標があれば『聖地移住』は最強の選択肢。
筆者は東京を離れて移住したことを後悔したことはありません。
『聖地移住』を人生の選択肢の一つとして考えてみると、人生の幅が広がると思います。
筆者も『飽きたら次の聖地に行くか、東京に戻るか~』なんて楽観的に考えているので、案外なんとかなる!精神を大事に生きています。
ということで今回はここまで。参考になれば幸いです。ありがとうございました。
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